リレー日記

『Love the life you live』(4年中島菜々子)

2019.01.22

 HPをご覧の皆様、こんにちは。寒さの厳しい季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
主務の沢渡凜璃子よりバトンを受け取りました、2018年度主将を務めました中島菜々子と申します。私のiPhoneはきっと彼女のことを恋人だと勘違いしていることでしょう。LINEのよく利用するトークルームには必ず「沢渡凜璃子」が表示されます。この1年間交わした連絡は家族よりも多かったです。

 高校時代からソッカー部女子に憧れてリレー日記を読んでいた私が、今、最後のリレー日記を書いており、時の流れの早さを感じています。

 最後のリレー日記くらい皆様を感動させる様な文章を書いてみたいと思いますが、私は特別テクニックに溢れた選手ではありません。同様に優れた文才もありません。纏まりがない文章となると思いますが最後まで読んでいただけると幸いです。

 「Love the life you live」(自分の生きる人生を愛せ)
高校3年生の時、担任から最後にいただいた言葉です。女子部HP上の自己紹介では、4年間「好きな言葉」にこの言葉を選んでいました。

 私はソッカー部女子での4年間を愛しています。

 岩崎前監督の下、闘った2年間。
 憧れのソッカー部女子に入部して、慶應という響きが先輩たちを格好良く「魅せて」いたのではなく、慶應を背負い、闘う自覚と責任を持った行動が生み出す格好良さであることに気が付きました。体育会新入生宣誓式で慶應義塾体育会の凄さに驚愕し、やっていけるのだろうかと心配になりました。それからは、ソッカー部女子の部員としての基盤を先輩、岩崎前監督から学び、我儘で、ちっぽけな私が人間的に大きく成長出来た2年間を過ごしました。

 伊藤監督の下、闘った2年間。
 監督交代と同時に私は副将に就きました。伊藤監督は年功序列など古いとおっしゃるのですが、3年生という立場と副将という立場のバランスが難しく、日々苦しんでいました。忘れもしない、2016年シーズンの関東大学女子サッカーリーグ1部2部入れ替え戦。当時の4年生の泣き崩れる姿が頭から離れませんでした。副将になった2017シーズンは「必ず最短で1部に昇格しなくてはいけない」というプレッシャーに押し潰されそうな1年間でした。1部昇格が決まった瞬間に先輩から「ありがとう」という言葉を掛けられ、人生で初めて試合に勝って泣きました。涙が溢れてきて止まりませんでした。

 4年生となり、主将になりました。自分がチームを引っ張らないといけない、と思えば思うほどプレーは空回りしていました。TEAM2018開幕戦の、対早稲田大学戦では途中交代。目標としていた「早慶戦初勝利」など程遠い大敗。自分が主将で良いのかと不安になり、1人になると意図もせず涙が出てくる日々が続きました。

 そんな時私を奮い立たせてくれる存在が沢山いました。タイミング良くご飯に誘って下さる先輩、心配して仕事中にも電話をかけてきて下さる先輩、同じ主将を経験した立場から、アドバイスを下さる先輩。「主将は菜々子しかいない」と言ってくれる同期。自分に甘えそうな時に叱咤してくれる同期。「菜々子さんが主将で良かった」と言ってくれる後輩。宿敵早稲田の主将(高校時代の同期)。詰まった息を抜いてくれる友人たち。沢山の人の存在が私のパワーの源でした。シーズン当初、慶應スポーツのインタビューで理想の主将像を聞かれた時、「理想はまだ持てていない。自分自身がやらなきゃいけないことと出来ることを全力でやった結果が1年後に見えれば良い」と話をしました。
2017年度主将野村智美さんからいただいたお手紙には「菜々子らしい主将になれ」と書かれていました。私らしさって、理想ってなんだろう。主将としての1年間を過ごした今、「支えてくれる人が沢山いること」これが、私らしさだったのかなと思います。

 インカレ直前に、蕾のままのチューリップを岩崎さんにいただき、「満開の花を咲かせたい」と今年始めのリレー日記に書いたことを思い出しました。(花はインカレに行く前に早々に開花し、出発の日には散っていました。)
最大目標であった「インカレベスト4」はもう一歩、二歩。及びませんでした。
TEAM2018最後の試合。ラスト1プレーで失点を許し、2部降格。後輩には申し訳ない気持ちでいっぱいです。最後に満開とは言い難い結果となってしましましたが、私はソッカー部女子での4年間を愛しています。17年間のサッカー人生を締め括りに相応しい4年間でした。

 転勤族であった私はそれぞれの地域でサッカーを通じた出会いに恵まれました。サッカーと出会った熊本での4年間。「こんなにも、サッカーが楽しいのか」と思わせてくれた指導者、仲間に出会えた金沢での6年間。プライドをこれでもかと潰され、初めてサッカーから逃げたくなった十文字での3年間(東京)。ここで、私のプレースタイルは泥臭く、がむしゃらなものに変わりました。毎日が学びの連続で、サッカー選手としても、人間としても大きく成長することが出来た慶應での4年間。私の17年間のサッカー人生を振り返ると数え切れないくらい沢山の方々に出会い、支えられていました。この場をお借りして、私のサッカー人生に関わって下さった全ての皆様に感謝申し上げます。

 試合中にヒートアップし過ぎる為、静かにして欲しいと伝える度に口を聞かなくなる程喧嘩をしたり、部活でのストレスのはけ口にしたりと、ぶつかってばかりだったけど、いつも、誰よりも応援してくれていた父。苦しさを隠しても、必ず見抜いてくる母。最後まで、図星のダメ出しをしてきた最大のライバル兄(このリレー日記もダメ出しをされました)。私を癒し続けてくれた2匹の愛犬。家族の存在はとても心強いものでした。本当にありがとうございました。

 個性豊かで色とりどりに輝く後輩たちに、感謝の気持ちと、今後の飛躍に期待を込めてリレー日記のバトンを渡します。

 TEAM2018への沢山のご声援、本当にありがとうございました。
 これからもソッカー部女子に変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

 拙い文章ではありましたが、最後までご精読ありがとうございました。

『短所とは、魅力の別名である』(4年沢渡凜璃子)

2019.01.16

ホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。昨年は、TEAM2018に多大なるご支援とご声援をいただき、誠にありがとうございました。

昨年末の12月30日(日)に行われた関東女子サッカーリーグ1部2部入替戦を持ちましてTEAM2018は幕を閉じました。下田グラウンドで行われたこの試合には、大勢の方々にお越しいただき感謝の気持ちで一杯であると同時に、大観衆の中勝てずに2部降格という結果に終わらせてしまったことを本当に情けなく、そして申し訳なく思います。ですが、4年生6人はとても温かいご声援の中引退させていただきました。重ねて御礼申し上げます。

申し遅れましたが、今回のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科4年主務の沢渡凜璃子と申します。自分でも“武器”と自覚している通りいつも誰よりも大きな「声」で皆を鼓舞してくれ、一方で自分がミスした時には誰よりも落ち込む、可愛らしい一面もある貫禄たっぷりな1年生、中井里衣子よりバトンを引き継ぎました。

さて、突然ですが、皆さんはドラマを観ますか?
最近は“テレビ離れ”という言葉もよく耳にしますが、私はテレビの持つ「人の心を動かす力」や「切っ掛けを与える力」を信じています。そして、私もそれを提供する側になりたいと思っています。
思い返せば私がこれまで悩んだ時、決断の切っ掛けとなったのはいつもドラマでした。主務として悩み考えたこの1年も、ドラマの中の何気ないセリフに背中を押され、制作陣の言葉に共感しました。その言葉たちと共に1年間を振り返りたいと思います。

 「短所とは、魅力の別名なんです。」(『問題のあるレストラン』)
短所は長所の裏返しとはよく聞きますが、それよりも好きな表現です。“短所”だと思っていた所も、考え方を変えればその人の“魅力”なのです。私はこの1年、同期や後輩たちの魅力をたくさん見付けました。

「時間には限りがある。有効に使うか無駄にするかは使い方次第だ。それは、過去も現在も何ら変わらない。」(『プロポーズ大作戦』)
副務になるか迷っていた時最後に決断出来たのは、なってもならなくても同じ4年間という時間ならその間にどういう人になりたいか、を考えたからです。「副務っていうのはチームの為に働くっていう気持ちで選出されるけど、実は何よりも自分の糧になる」、2年前に2個上のマネージャーの先輩にいただいた言葉の意味を、引退した現在強く感じています。

 「出来ることが多いのが良くて、出来ることが少ないのが悪いわけじゃない。 あなたはあなたに出来ることを、精一杯やればいい。」(『僕の歩く道』)
主務になったばかりの時、これまでの先輩方との差を感じて落ち込みました。ですが、シーズン初めのリレー日記でも書いた様に「人と人を繋ぐ」という自分の主務像だけはぶらすことなく、私なりに出来ることを1年間積み重ねました。

「脚本家の自分が正義だと思ってしまうと、人のことが見えなくなるよね。」坂本裕二/脚本家)
「ある価値観においては負け続けてきた人を描くドラマがあってもいい」(佐野亜裕美/プロデューサー)
ソッカー部女子には色々な立場の人や考え方の人がいます。幹部の一員である私が、自分の考えや一つの意見に固執すると周りが見えなくなると思い、どんな時も否定から入らないこと、色眼鏡で見ないことを常に意識してきました。

「一度書いて消したものも、脚本に残っているはず。捨てたものの量が残ったものの豊かさに繋がる」(坂本裕二/脚本家)
一度取り組んでみて失敗したことも、後で必ず糧になります。この1年進んでは戻ってを繰り返しましたが、振り返ると失敗や考えた過程が自信に繋がりました。そして、その取り組みが部に何かしらの形として残っていれば嬉しいです。

「時代が変わっても人の心は変わらない。普遍的なものにプラスαでその時々の視聴者の喜ぶドラマを作りたい」(石丸彰彦/プロデューサー)
「自分の好きだったドラマに、どう現代的なエッセンスを加えたら若い人の心を惹き付けられるか」(松本友香/プロデューサー)
これは4年間という限られた時間で、毎年部員が入れ替わる部活動にも通ずることだと思います。ソッカー部女子も「挑戦・信頼・貢献」という普遍的な理念の下、その時代に合ったサッカースタイルや部の仕組みで多くの人に応援され続けるチームであって欲しいです。

そして、最後に。
「 足を止めて、今を生きよう。 いつか失ったとしても、諦めた夢は誰かに委ねたっていいじゃないか。 」(『1リットルの涙』)
TEAM2018はインカレ2回戦敗退という結果に終わりました。今季果たせなかった、早慶戦初勝利とインカレベスト4、そしてそれ以上の目標はTEAM2019に託します。

長くて拙い文章でしたが、最後までご精読いただきありがとうございました。

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