リレー日記

『ありがとう』(4年工藤真子)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

鋭いシュートとセンス抜群のボールコントロールを武器にゲームメイクをし、ピッチ内外共にチームを鼓舞し続けてくれた勝木日南子からバトンを引き継ぎました、今シーズン主将を務めました総合政策学部4年の工藤真子と申します。彼女は私が自信を失っている時も「まこはひなには出来ないことたくさん出来るんだよ」と勇気付ける声を掛けてくれて、この1年間本当に彼女に助けられ、私を奮い立たせてくれました。彼女のおかげで1年間主将をやり切れたのだとしみじみと感じております。本当にありがとう!

そして主将という役職を務めて強く感じる周りの方々のサポートの大きさ・偉大さに本当に感謝しています。また、今シーズン不甲斐ない結果が続く中でも変わらぬご支援ご声援をくださり、この場を借りて、ソッカー部女子に関わる全ての方々に感謝申し上げたいと思います。
 
さて、引退して約1ヶ月が過ぎ、週6日の練習やミーティング等、私の大学生活の中心がソッカー部であった日々が終わり、今になってその当たり前だった日常が何にも代え難いものであったなと感じております。

最後のリレー日記ということで何を書こうかと悩みましたが、自分の人生史上一番濃い年であっただろう2019年シーズンを振り返りたいと思います。まとまりがなく拙い文章ですが、一生懸命書いたので最後まで読んでくださると嬉しいです。それでは参ります。

 

主将として迎えた大学ラストイヤーは間違いなく私の人生で一番大変な年であった。シーズンイン開始前から、とにかくミーティングを重ねた。目標設定や、幹部決め、係、キーパー決め、スローガンなど挙げればキリがないほど一人ひとりがしっかりと考え決めなければいけなかった。「インカレ優勝」という創部史上最も高い目標を掲げてスタートし、誰しも最初はその目標に対してワクワクとした感情を抱く。「今年こそは!」そう意気込んで私たちは目の前のことを必死に取り組んだ。だが、勝負の世界はそんなに甘くなく、チームは上手くいかないことばかりであった。関東リーグ前期シーズンを1勝6敗で終え、沈むチームの雰囲気も良くすることが出来なかった。チームを引っ張らなきゃという気持ちが強くなる程、自分のプレーに集中できず、空回りをしてしまい私が理想としていた背中で引っ張るようなパフォーマンスはできなかった。あれほど心震わせたサッカーは、いつしか主将の重圧や責任によって、心を押しつぶす重荷のようになってしまっていた。「何で主将になったんだろう」「主将を辞めたい」これらの感情が付きまとい、純粋にサッカーというものを楽しめずにいた。それでも、もがき続けた。練習時間を削って学生だけでミーティングをしたり、もう一度自分たちがインカレ優勝を目指す目的を話し合い、ようやく夏休み辺りからチームとしてのまとまり、やってきたことが形になってきたところだった。そして期待と不安の入り混じった関東大学1部リーグ。またも絶望を味わうこととなった。負けることによってやってきたこと全てが否定されたようだった。試合の内容は悪くないのに最後の勝負どころで勝ちきれない。またも悪い流れを変えられない、キャプテンとして自分の無力さを痛感した。それでも試合後には試合の反省をし、次の試合に向かって切り替えて準備をしなければならない。悔しくて眠れない夜も、ミーティングの内容を考えた日も、1日中試合のビデオを観た日も、何度もあった。そんな中でまたサッカーが嫌になり練習に行くのが辛い日もあった。だが練習が始まれば常に先頭にいなければならない。時の流れは残酷だ。どんなに追い込まれていても刻一刻と進んでいく。

だけど、そんな日でも、絶対に辛そうな顔はせずに、誰よりもサッカーを楽しむ気持ちだけは絶対に忘れないでいようと心に決めていた。キャプテンの感情や行動はどんな形であれチームに影響を及ぼすからである。実際にそれが出来ていたかというと全てがそうではないと思うが、毎日そういう気持ちで練習へ行っていた。

でも、どんなに悩んで練習に行った日でも、グラウンドへ向かって練習をすれば気持ちを切り替えることが出来た。ドリブルで相手を抜く瞬間、相手からボールを奪う瞬間、ゴールの瞬間は、すべてを忘れて夢中になることが出来た。そして何より、グラウンドの周りにはたくさんの仲間がいた。自分の時間を削ってまでビデオを細かく分析しアドバイスを下さる監督やコーチ、夜遅くまで選手たちのケアをしてくれるトレーナー、有り得ない程の仕事量にも関わらず見えないところで働いてくれているチームメイト、試合に出たい気持ちを押し殺して必死にベンチから熱く声を出してくれるチームメイト、強い情熱をもち身体を張ってプレーするチームメイト、仲間のミスをカバーしてくれる頼もしいチームメイト、練習後ロッカーでふざけ合うチームメイト、などなどここには書き切れない多くの人に勇気をもらったから、頑張ることができた。自分を奮い立たせてくれた。そうして、皆がいたからこそ不器用ながらも前を向いて進み続けられた。

そして迎えた大学リーグ入れ替え戦、3-1で流通経済大学に勝つことができ、私たちは一部残留を決めた。心の底から、魂が震える戦いができ、苦しい想いをし続けた分、あの勝利は私の人生で一番嬉しい瞬間だった。インカレ優勝という目標には遠く及ばなかったけれど、この一年、チームも自分自身もシーズン当初とは比べ物にならないほど成長することができたと思う。
 
こうして振り返ってみると、楽しいことや嬉しいことよりも辛いことや悔しいことを圧倒的に多く経験してきました。それでも、もがきながらも戦い続けたこの一年間に、悲しみや後悔の感情は一切ありません。そして何より私ひとりでは何も出来ず、皆がいたからこそ主将を一年間やり抜くことができました。本当に感謝しています。

「みんな、ありがとう」
 

そして、最後に後輩たちにメッセージを書き記させてください。
 
これからも絶対に上手くいかなくて、もがき苦しむことが多々あると思います。きついとは思いますが、絶対に諦めないで、もがき続けてください。困難を乗り越える過程で得た自信、その先に見える景色は自分の財産になるはずです。早慶戦初勝利、インカレ優勝の景色はどんなものなのでしょうか。それにもう一度チャレンジ出来るみんなが本当に羨ましいです。苦しい思いをし続けて、それでやっと果たした一部残留。この一年間での経験はとてつもなく貴重で、他のチームでは出来ないことだったと思います。この一年間で積み上げた全ての経験が必ず皆の血となり肉となり、苦しい時に力を与えてくれるはずです。今シーズン、負けることの悔しさ、勝つことの喜びをどのチームよりも味わったと思います。だからこそ、どのチームよりも勝利には飢えていると思うので、その想いをピッチで体現してください。期待しています。
 

これで、TEAM2019のリレー日記は私でゴールを迎えました。
そして、ゴールテープを切った今、TEAM2020の新たな始まりです。
みんなの活躍、心の底から楽しみにしています。
長くて拙い文章でしたがご精読ありがとうございました。
これからも塾ソッカー部女子への変わらぬご支援ご声援の程、宜しくお願い致します。

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