リレー日記

4年 下山田志帆

リレー日記をご覧の皆様、こんにちは。基本的にお互いに関心がなく、一緒に電車に乗っても端の席を求めてバラバラに座る同期、堀井美月からバトンを引き継ぎました、環境情報学部4年の下山田志帆です。この様に書くと仲が悪いかの様ですが、安心して下さい。サッカーの相性は結構良いので。(私が一方的に思っているだけかもしれませんが。)

2013年3月。ソッカー部女子の練習に初めて参加した日のことを今でも鮮明に覚えています。当時新3年生だった中﨑史菜さん。私は史菜さんと同じチームでポゼッションをしていました。史菜さんに向かって顔の高さくらいの浮き球のパスが出された時、史菜さんがトラップの手段として選んだのは“手”でした。まるでバスケットボールでもしているかの様な、自然過ぎるハンド。その瞬間、とんでもないチームに入ってしまったと思いました。

高校まで軍隊の様なチームでサバイバルな環境に身を置いて来た私は、このチームでサッカーに本気になれる瞬間は来るのか、この仲間達とサッカーが楽しいと思う瞬間は来るのか、あまりのレベルと環境の差に本気で悩み、サッカーが楽しくないと思う時期が続きました。

そうして悩み続けていた時期を経て早4年。私にとって最後の大学リーグがもう終わろうとしています。先日行われた大学リーグ第8節神奈川大学戦。0-1のスコアで試合終了の笛が鳴った時、今までで1番強く“引退”を意識しました。最初こそ、とんでもないと思っていたチームだけれど、辞めたくなるくらいサッカーが楽しくないと思っていたチームだけれど、引退がすぐ間際まで近付いた時、まだまだこのチームで本気で試合がしたいと、1月に西が丘でインカレが行われるその時まで皆と一緒に居たいと、心から思う自分がいました。あんなに悩んでいた私がそう思えるくらいに、今、目の前のサッカーに本気になれているのは、ソッカー部女子だったからこそ気付くことの出来る本当のサッカーの楽しさを、先輩方に同期に後輩にそしてスタッフの方々に、この4年間で教えてもらったからだと思います。

私が1年生だった頃、大粗相をしました。未熟過ぎるが故の粗相でした。その時、主務だった須藤なぎささんに「私が何でこんなに怒っているか分かるか」と尋ねられ、返答に詰まった私に投げかけられた一言を、今でも忘れません。「その試合に向けて全てを懸けて準備してくれた人達の努力を、しもが全部台なしにしたんだよ」と。
私が2年生だった頃、衝撃のハンドを繰り出したあの史菜さんは、チーム1のファイターになっていました。サッカーこそ上手ではなかったけれど、誰よりも走り、誰よりも笑顔で、誰よりも謙虚に頑張っていました。そんな史菜さんが4年間で目標としていた大学リーグで点を取るという目標を、大学リーグラスト2戦という中で成し遂げた瞬間を忘れることはないでしょう。バーに当たり目の前に奇跡的に落ちて来たボールを押し込んだ、泥臭い史菜さんらしいゴール。あの瞬間は鳥肌ものでした。
私が3年生だった頃、ソッカー部女子史上、初めてのインカレの舞台で、FWとしてピッチに立っていたのは同期宮川渚でした。彼女は、チーム1の泣き虫でチーム1の努力家です。1・2年の時こそ試合に出場出来ず、出来たとしてもチャンスを掴み切れず、試合が終わる度に悔し涙を流していました。それでも彼女は、泣いた後には必ずボールネットを片手にグラウンドに現れ、シュートを打っていました。その努力の積み重ねが確実に、皆の頑張りへと繋がり、チームの強さへと繋がり、最終的にインカレ出場そしてインカレでの自分自身のスタメン奪取として、結果に繋がったと私は確信しています。

1つの試合に関わる全ての人の努力や想いを知ることが、ピッチで闘う責任を背負うことであり、1番の原動力になるということ。自分以外の誰かがピッチで喜んでいる姿が、自分のこと以上に嬉しいということ。サッカーの上手い下手ではなく、頑張っている姿が、その過程が、チームを強くするということ。ここには書き切れない程多くのことを、今までのサッカー人生では得られることのなかったサッカーの楽しさを、ソッカー部女子に教えてもらいました。この4年間、とんだ“クソ野郎”だった私を見捨てずに教え説いて下さった先輩方・同期・後輩そしてスタッフの方々には本当に感謝しかありません。

2016年11月20日(日)。下田で行われる大学リーグ最終節で、私達4年生の最後の年がどうなるかが決まります。慶應を含め現時点で第6位以下のチームは、いずれも後がない状況です。もう、ここまで来たら、この追い込まれた試合を本気で楽しむことが出来たチームがインカレに行くことが出来ると私は思っています。入部当初は大学リーグ2部に所属し、インカレに行くことは夢のまた夢でした。それが、最後の年の大学リーグラストゲームでインカレを懸けた試合をすることが出来るなんて、幸せでしかありません。TEAM2016は、本気でサッカーを楽しむことが出来るメンバーが揃っています。自分達のポテンシャルを信じ、この幸せをしっかりと噛み締め、チーム全員で最終節を思い切り楽しむ。絶対にインカレに行く。そして皆で“Smile”になる。この4年間、サッカーで受けた恩はピッチで、結果で、返します。今週末、慶應義塾下田グラウンドにて行われる東洋大学との一戦。13:00KOです。熱いご声援の程、宜しくお願い致します。

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