2026.06.16 部員ブログ
『矜持』(2年 田中愛奈)
リレー日記をご覧の皆様、はじめまして。
ピッチ内での圧倒的な存在感と安定感、そして両足から放たれる正確なキックが持ち味の同期、森原日胡からバトンを受け継ぎました、環境情報学部2年の田中愛奈と申します。日胡は、日常生活では「大丈夫?」と心配になることがたくさんありますが、サッカー中は一転して、しっかりしていてカッコよく憧れる存在です。同期3人でご飯を食べに行く時、「なんでもいい」と言いつつ、「いつもカレーが食べたいのかな」と感じていましたが、まだ行くことができていません。今度こそカレー食べに行こうね。ちなみに日胡は、たまに言っていることがよく分かりませんが、それはお互い様だと思うので、これからちゃんと会話ができるようになろうね。
私は、よく周りから「頭が良い」とか「数学がすごい」と評価をいただくことがあります。ですが、実際は皆さんが思っているようなスマートな人間ではありません。マルチタスクは苦手ですし、自信はあまりない方です。では、なぜ今の私ができあがったのか。
今回、初めてのリレー日記ということで、そんな私の少し変わったこれまでの歩みと、ソッカー部女子に入部してからの1年間について綴らせていただきたいと思います。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
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私は勉強というものが心底好きではありません。19年の人生を振り返っても、勉強をした記憶がほとんど見当たらないのです。
この道の始まりは、幼稚園の頃に遡ります。周りの受験の波に流されるまま、大学附属の小学校を受験しました。くじ引きで入学したのは1学年8人の複式学級。勉強する気が出ない日は、みんなで寝たふりをして遊ばせてもらったり、授業中に教室を走り回るほどの大喧嘩をして戦ったり。一言で言えば天真爛漫な小学校生活でした。
時が来れば、そのまま附属の中学校に進学するはずでしたが、周りと一緒のレールに乗ることが嫌だったので、自分で選んだ第一志望の中高一貫校へ進学を決めました。中学2年生の頃、友達が数学の特待生として本来であれば高校生しか通えない塾に中学生ながら通っていることを聞きました。特待生になるための基準の成績まであと少しでしたが、母が発破をかけてくれたおかげで、私の成績は運良く上がっていき、その結果、特待生に選ばれました。ほとんど高校生しかいない塾でちやほやされる環境は、正直心地よかったです。くるくるした髪の毛がトレードマークの塾講師と話すことが好きで、ほぼ毎日2時間数学をして帰っていました。ただ、これも別に「勉強を頑張って」というわけではなく、先生の作戦に引っかかっただけだと思います。
そんな中、中学3年生の頃にサッカーがしたいと思い、数ヶ月だけサッカースクールに通いました。週に1度しかないその時間が楽しく、毎週待ち遠しかったのを覚えています。
そのまま高校に進学し、今度は「大学進学を楽にしたい」という打算的な動機で科学研究部に入部し、少し数学ができるからという理由で数学研究会にも勧誘されました。そこで、数学オリンピックにも挑戦するなど、数学に力を入れるようになり、当初は「自分は数学ができるほうだ」と思っていましたが、次第に自分の力不足を実感して数学への自信は薄くなっていきました。
高校2年生の頃、どうしてもサッカーを諦めきれず、他の初心者数名と一緒にサッカー部に入部しました。相手からボールを隠せるようになり、他の人と比べて身体が強く、戦うことができているような気がしました。「朝練があるから」「通学が面倒くさいから」という理由で寮生活も始め、そこで少し勉強してみたら、それはそれで新鮮な楽しさがありました。
高校3年生の冬、たまたま小学校の頃の友達と再会し、週末の深夜に一緒に走る習慣ができました。いつの間にかその友達とサッカーをするようになり、それが堪らなく楽しかったです。そして、その友達の知り合いがたまたま本塾の環境情報学部を志望しており、そこで初めてSFCという存在を知りました。その友達に小論文を教えてもらいながら受験勉強に取り組み、幸運にもSFCに進学することができました。
私は、「大学に入ったらサッカーをしよう」と考えており、自分の実力に見合った大学へ進学しようか迷いましたが、本塾への入学を決心し、自分にとっては高すぎるほどのレベルであるソッカー部女子を選んで、今ここにいます。
他の部員のリレー日記を読むと、サッカーに対する熱いエリート街道を歩んできているため、正直、私のこれまでの人生は異色すぎるかもしれません。
同期の葵、日胡、そして先輩方が自分の時間を使い、熱心に教えてくれます。たくさんアドバイスをくれます。「上手くなったね」と褒めてくれます。少し嬉しいです。パスの調子がいい日、「ナイス」と言われると、ニヤニヤしてしまいます。
けれど、周りとの差は一向に縮まる気がしません。むしろ、「こんなこと私にできるのか」ともっともっと、周りの仲間が上手に見えてきて、実力の差が広がっているのではないかと感じています。
けれど、これが今の私です。
初心者上がりだろうが、私は私のやり方で、私の身体の強さを活かして、このピッチでガシガシ戦って、自分の価値を証明してみせます。
それこそが、私の「矜持」です。
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次は、先日の日本大学戦で得点を決めた、ゴールを呼び込む同期の山田葵にバトンを渡します。葵とはしょうもない話でよく盛り上がります。たまに「面白い話ないの?」と聞かれますが、そのタイミングで面白い話ができたことがないと思うので、いっぱい話を貯めておこうと思います。そして、実は去年の秋学期は、毎週一緒に学食を食べていましたが、今学期は授業が全く被らず、1回も食べられていないので、少し寂しいです。
いつも練習に付き合ってくれてありがとう。これからもよろしくね。
拙い文章ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。
今後とも、慶應ソッカー部女子へのご支援、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

