リレー日記
3年 竹内瑞穂
2015.11.26
リレー日記をご覧の皆様、こんにちは。いじられキャラであり面白い反応でいつも皆を楽しませてくれる環境情報学部2年泉野玲よりバトンを引き継ぎました、理工学部3年竹内瑞穂と申します。いつも何を書こうか迷ってしまうリレー日記ですが、今回は私が好きな本のある台詞について書かせていただきたいと思います。
「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」
「あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」
これは伊坂幸太郎の「終末のフール」という作品の中の言葉です。この作品では数年後に地球が小惑星と衝突し人類も滅びてしまうと分かった世界での人々の生き方を描いていて、この台詞はあるプロのキックボクシングの選手が明日死ぬといわれたらどうするかと聞かれた際の台詞です。高校時代に初めてこの作品を読んだ時非常に印象的だったのを覚えています。
数年後に死ぬと決定してしまう状況というのは滅多にないことであるとは思いますが、自分にとってソッカー部女子でサッカーをする時間があと1年ちょっとであることを思うと、果たして自分は後悔しない過ごし方をしているのかと考えてしまいます。ましてやTEAM2015でサッカーをする時間は最大でもあと1ヵ月半程度しかないのです。もし明日急にサッカーが出来なくなってしまった場合、自分は後悔しないでいられるだろうかと考えてしまうのです。
では後悔しない過ごし方とは一体何だろうという話ですが、私は自分の出来ることを最大限やり切った時だと考えます。やり切ったと思うことが出来れば、例えこの先何があっても後悔しないと思えるのです。しかし自身の出来ることをやり切るというのは意外と難しく、振り返ってみた時にやり切ったと思うことが出来ることは、そう多くはありません。
「今日という日は残された日々の最初の一日」
これは同作品の最初に掲載されていた言葉ですが、残された日々を無駄にしない様に今日からまたTEAM2015全員で笑って終えられる為に、一つ一つ自分の出来ることを探して実行して行きたいと思います。
今年度最大目標であった「インカレ出場」を成し遂げ、年末にあるインカレに向けてTEAM2015は再出発致しました。インカレまでの間自分の出来る最大限をやって行き、インカレの舞台でTEAM2015の集大成をお見せ出来る様精進して参りますので、今後共応援の程、宜しくお願い致します。拙い文章ではございましたが、ご精読ありがとうございました。
2年 泉野玲
2015.11.18
朝夕の冷え込みが一層厳しくなって来ましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか。私は温かい日を見付けては半袖になり夏を名残惜しく思っております。穏やかな眼差しで悩んでいる人を見逃さない、文学部3年岡野史恵からバトンを引き継ぎました、環境情報学部2年の泉野玲と申します。
私は今シーズン、東京大学ア式蹴球部女子の一員として関東大学女子サッカー三部リーグに挑みました。残念ながら東大チームの目標であった、二部昇格圏内である3位以上に入る、という目標を果たすことは出来ませんでしたが、多くのことを得ることが出来た大学リーグになりました。今回は、東大に行くと決断したその時から現在まで得られた様々なことについてお話をさせていただきたいと思います。
昨年と同様に東大チームに参加する話が持ち上がった時、私は昨年程行きたいと言い切ることが出来ず、行きたいけど行きたくないという様な優柔不断な気持ちがひたすら頭の中で繰り返されていました。というのも、今後自分が戦う場となるかもしれない一部の舞台を経験出来なくなるというのもありますが、何より「インカレ出場」という目標に向けて一致団結して進むTEAM2015と、東大で取り組む自分との間で気持ちの面で差が出て来てしまうのではないかという恐れがあった為です。それでも行くという決断に踏み切れたのは、どんな形でも4年後チームを引っ張ることが出来るだけの力を付ける為と、例え別の地で戦っていても目指しているところは一緒なのだと自分に言い聞かせることが出来るくらい、頼もしいチームメイトが居たからです。
2015東大大学リーグチームが始動してからの3ヶ月という期間は、長い様で一瞬にして過ぎて行った様に思えます。多くの初対面の人達に囲まれて恥ずかしがって殻に籠っている時間はありませんでした。初戦から3連勝していた喜びも束の間で、精神的主柱だった選手がリーグ中に怪我で出場出来なくなってしまう、一生懸命やっているのに点に結び付かない、試合に出られない東大の選手がいるのにも関わらず自分は出ている責任を果たすことが出来ていない、慶應を代表して東大の試合に出ているのにも関わらず結果が出せない等、自分は一体ここで何をしているのだろうと目的を見失いかけたこともありました。そんな時、恩師が教える高校の練習に参加し、原点に立ち返る機会を作りました。経験者は殆どいない初心者で構成されたチームです。そこで自分が見たものは、目の前のプレーを全力でプレーする高校生の姿でした。例え足元の技術がなくてボールを奪われてしまっても必死に取り返して、走ることを止めない、声を出し続け、サッカーと真摯に向き合っている姿でした。上手くないからこそ、出来る限りのことをして、出来ないことをきっちり認めることが自分には大事だったのだと思います。
東大のユニフォームに袖を通して試合に出るという決断をしなければ、東大の人達と対等に言い合える様な関係になることも、自分の居場所とも言える場所が増えることも、原点に立ち返って等身大の自分を見つめ直すこともなかったと思います。普通にサッカーだけをしていたら経験出来なかった様なことを沢山経験させてもらいました。慶應から私達を信頼して送り出してくれた仲間達、東大のピッチで一緒に戦ってくれた仲間達、ピッチの外で献身的にサポートしてくれて一生懸命応援してくれた仲間達、応援して下さっていた皆様にどんなに感謝しても仕切れません。
慶應に戻って来た今、インカレに向けて自分が出来ることをひたすら追求し、4年生が笑顔で引退出来る様、そしてTEAM2015を締め括ることが出来る様、努めて行く所存です。拙い文章ではございましたが最後までご精読ありがとうございました。
3年 岡野史恵
2015.11.14
「何かの目標を持って、それに向かって頑張る大学生活を送りたい」、そう思ってこの部に入部した1年生の春から、もう2年半が経ちました。私を体験練習に誘ってくれ、熱心に部の魅力を話してくれた、4年松本朋子からリレー日記のバトンを受け取りました、私、文学部3年岡野史恵が今回のリレー日記を担当させていただきます。初めて出会った時の彼女はリハビリ中で、よく私の基礎練習に付き合ってくれていたのですが、ふと興味本位で彼女の名前をインターネットで検索すると、過去の輝かしい競技成績が次々とヒットし、急に話すのも恐ろしくなったことが懐かしく思い出されます。
前置きが長くなりましたが、今回は「インカレ出場」を達成するまでの個人的な想いをお話しさせていただきます。先日、私達は最大目標の「インカレ出場」を達成することが出来ましたが、ここに至ったのは、TEAM2015の全員が、悩み、考え、苦しい状況であっても行動し続けたことが最も大きな要因だと思います。今年の春に、自分がチームに対してどの様に行動するかを考えた時、「チーム内での技術の差で練習が2つに分かれることは仕方がなくても、目標への気持ちはチーム内で二分化しない様にすること」を第一にすると決めました。サッカー経験の浅い選手にとって「インカレ出場」は現実味の薄い目標に成り得るかもしれませんが、気持ちの向きが同じなら、インカレに直接的に繋がる大学リーグの舞台で活躍すること以外にも、普段からチームの勝利に繋がる様な何かで影響を及ぼすことは出来ると思ったからです。
しかし、現実はそう上手くは行かず、公式戦開幕直後に人生初の怪我を(全治約2ヶ月程度の疲労骨折ですが)経験しました。大学からサッカーを始めた初心者として、他人よりも練習しなければいけない立場なのに、走ることすら出来ず苛立ったり、復帰後は以前よりも更に下手になっている気がして、モチベーションをなかなか維持出来ませんでした。そして大学リーグ中も、負けた試合の後、落ち込む部員と一緒に帰りながら、実際に試合に出場して戦ってくれている選手の気持ちはそう簡単に理解出来るものではないと感じました。一緒に居ることすら申し訳なくなることもあり、自分の目標も、実際は達成不可能だと思ったこともありました。最初に望んだ様に、目標を持った集団に所属することは簡単ですが、自分がその目標に対して頑張ることは、しっかりとした動機がないと難しいと何度も思い知らされました。
でもその様な時に、もう一度前を向くことが出来たのは、周囲の皆が如何に行動しているかに気付かされたからでした。オフの日も授業の空き時間にもグラウンドに出て自主練習をし、普段の小さなことでもチームの環境を良くしようとしてくれる1年生。東大で試合に出場する5人と慶應に残る3人と分かれていた時もお互いを応援し支え合い、いつも一生懸命な姿でチームに影響をもたらしてくれる2年生。選手でもマネージャーでも、自分のやるべきことをしっかりとこなした上で、他の人への気遣いを欠かさない同期の9人。そして、チームに対して最も時間を割き、真摯に考え、取り組んでくれる4年生の存在がありました。
ふざけている様に見えて本当はとても真面目で、皆の見えないところで、部員が笑顔になれる方法を考え行動してくれる未来さん。
自分に厳しくストイックですが、周囲への細かい気配りを欠かさず、一人ひとりの成長や悩みに気付いてくれる紗里さん。
誰よりも大きな笑い声でチームを盛り上げ、熱い想いの籠った文章とプレーで部員の心を動かす諒子さん。ガッツ溢れるプレーを武器に、スタメンや国体選手として活躍する姿で、サッカー経験の浅い選手の目標となってくれる捷子さん。
サッカーに対していつも真っ直ぐで、後輩のどんな質問にも丁寧に答え、自分の時間を割いても自主練習に付き合ってくれる早紀さん。
マイペースでおっとりした姿とは裏腹に、その内側には強い決意と行動力を秘めている那奈さん。
どんなにチームが苦しい状況でも、弱音を吐くことなく、頼れる主将として常に前を向き続けてくれる朋子さん。
「時間は作るもの」というモットー通り、主務として部の仕事をこなしながらも、サッカーへの時間や部員との時間を惜しまず、夜中の何時でも相談に乗ってくれる加穂梨さん。
最大目標を達成した8人には、掴み取ったインカレの舞台を誰よりも楽しんで欲しいと思います。入部以来周囲の期待を背負い、強い、時に強すぎる責任感を持ってやって来た学年だと思うので、8人の最後の舞台を良いものに出来る様、私も自分のやるべきことに全力で取り組んで参ります。
最後になりますが、大学リーグ中、遠方にも関わらず多くの方に応援にお越しいただき、本当にありがとうございました。皆様の応援に大きな力をいただき、この様な結果を成し遂げることが出来ました。TEAM2015はまだまだ終わりません。これまでの結果を“ここから”の闘いに繋げられます様、今後も精進して参ります。今後共応援の程、宜しくお願い致します。
ご精読ありがとうございました。
4年 松本朋子
2015.11.04
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。部室で体育座りをしているかと思えば、ピッチでは固い守備でチームを支え、ブログ担当として陰ながらホームページの更新率を高めているかと思えば、学連のインカレ担当の長として大々的に大学サッカーを統率する等、自身の存在感を絶妙にコントロールすることで部員を沸かせる、4年副将梅原那奈よりバトンを引き継ぎました、4年主将の松本朋子と申します。これが恐らく私の最後のリレー日記となりますが、最後までお付き合いいただければと思います。
始めに、先日私達は年間最大目標であった「インカレ出場」を達成致しました。出来る限り直接お会いして、多くの方に感謝の気持ちをお伝えしたいと思っておりますが、まずはこの場をお借りして皆様に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
第29回関東大学女子サッカー一部リーグの試合日程が決まった時、11月1日(日)の最終節で勝って「インカレ出場」を決め、ホームで一人でも多くの方と喜びを分かち合いたいと強く願い、その瞬間の為にこれまでの時間を費やして来ました。何故なら「インカレ出場」は決して自分達だけの夢ではなく、そうした方々と共に掴み取ることにこそ本当の価値があると思っていたからです。だからこそ試合前には「今日の試合がこれまでの試合の中で一番勝ちに拘らなければならない試合だ」という想いを皆に伝えました。しかし試合は0-1で敗れ、最後の最後まで一部リーグの厳しさを痛感する結果となりました。それでも「インカレ出場」が決まったことはここまで積み上げて来た成果であり、頑張って来た皆の努力が報われたと思うと心の底から嬉しいです。そして入部前から抱いていた私自身の夢であり、また1年生の時から同期と語り合って来た夢の舞台への切符を手にすることが出来、創部10年目にしてこれまでの多くの方の想いを形に出来たことを大変嬉しく思っております。
しかし「インカレ出場」が決まったと皆が知った時、今までにない雰囲気がそこにありました。それはそこに溢れる感情が決して「喜び」だけではなかったからです。試合に負けた悔しさや、応援に来ていただいた方への不甲斐ない気持ち、そしてこの日を迎えるに当たってここまでどれほど辛く、苦しい想いをして来たか。「インカレ出場」の瞬間を一つの感情に留めることはとても出来ませんでした。
そんな苦しい経験ばかりの中で、何故ここまで頑張り続けることが出来たのか。私の原動力は間違いなくいつも近くで支えて下さる皆様の存在にあります。いつも全力で自分の役割を全うし、必死にチームに付いて来てくれた1年生。チームの為に出来る自分達ならではの貢献を常に追求し続けてくれた2年生。ピッチ内外で、共にこのチームを引っ張って来てくれた3年生。どんな時でもインカレへの強い想いを持ち続けてくれた同期。いつもどこかで部に貢献しようとアクションを起こしてくれる部員に刺激を受け、頑張ろうという気持ちにさせてもらっていました。
そして引退後もチームに寄り添い、支え続けて下さるOGの皆様。今シーズンは試合の応援だけでなく、普段の練習にも顔を出して下さり部員を常に気に掛けて下さったことが、私達にとって本当に大きな支えとなりました。更には厳しい戦いの中結果を出し続けている男子部の存在や、見えないところでいつもチームを支えて下さるOBの皆様、遠方にも関わらずいつも応援に来て下さる保護者、友人、関係者の皆様。そして部のことを常に考え絶大な時間を部に割いて下さるスタッフの皆様。
常にソッカー部女子の周りには感謝すべき人が沢山居て、そうした方々の為にという想いで常にこの部が成長し、成長する度に感謝する人が増え、またその人の為に頑張れる。
こうした循環が私の心を日々刺激し、頑張るきっかけを与えてくれ、今日ここまで頑張ることが出来ました。関わって下さる全ての方を含めてTEAM2015であると感じ、心から感謝しております。支えて下さった方々へ「インカレ出場」という結果で恩返しする、兼ねてからの私の目標を達成出来、嬉しい気持ちではありますが、「インカレ出場」が全てではありません。
本当に本当の闘いは“ここから”です。
今週末には第6回関東大学女子サッカーBlossom Leagueの早慶戦、12月には関東女子サッカー一部リーグへの昇格を懸けた戦い、そして年末にはインカレの舞台が待っています。
これまで以上の高みを目指し、“ここから”またチーム全員で精進して参りたいと存じます。
今後共、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。
- 『ありがとう』(4年 ブラフフェイ)
- 『幸せをくれる場所』(4年 秦野くるみ)
- 『誰かの為に動くこと』(4年 髙橋佳里)
- 『宝探しか、間違い探しか。』(4年 行徳のえ)
- 『120点』(4年 田中里奈)
- 『感謝の心』(3年 福岡愛実)
- 『やっぱり私は甘党』(3年 野田明日香)
- 『味わいたい甘み』(3年 佐藤真智)
- 『勝つこと』(3年及川莉子)
- 『悲劇であり喜劇』(3年深澤菜月)
- 『慶應らしさ』(3年山本華)
- 『強くなったと言いたい』(2年岩瀬絢弥)
- 『守備の醍醐味』(2年大井沙羅)
- 『逃げるは恥』(2年長野真理加)
- 『勝つことの難しさ』(2年大橋桜子)
- 『人の心を動かす』(2年劔佳那)
- 『仲間に恵まれた10年間』(1年守部葵)
- 『可能性の拡大』(1年中村美桜)
- 『チャレンジする場を求めて』(1年坂口芹)
- 『大人になることとサッカーすること』(1年佐々木ユリア)
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