リレー日記

『52ヘルツのクジラたち』(2年及川莉子)

ホームページを御覧の皆様、こんにちは。

同じ誕生日にも拘らず、「私はアメリカで生まれたから時差の関係で私が年上だ」と言い張っている同期の山本華からバトンを受け継ぎました、総合政策学部2年の及川莉子と申します。同期の中でも特に癖が強く、いつも笑わせてくれるムードメーカー的存在ですが、彼女の言葉やサッカーに懸ける想いは私の原動力になっています。華の復帰、みんなで待っているよ。

さて、2回目となる今回のリレー日記では、最近読んだ本から感じたことについて書かせて頂きたいと思います。拙い文章かとは思いますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。

「52ヘルツのクジラたち」

自分の人生を家族に搾取されてきた女性・キナコと、母親に虐待され「ムシ」と呼ばれていた少年の物語。孤独ゆえ愛を欲し、裏切られてきた彼らが出会い、新たな魂の物語が生まれる。

この本は優柔不断な私が何を感じたのか分かりませんが、さっと手に取り迷うことなく購入し、帰ると同時に読み始め2日で読了しました。幼い頃の虐待の経験から感情を表現することが苦手な2人の登場人物が自分の思いを伝え合うために、踠き続けるというとても温かいお話で、きっかけを与えてくれるようなそんな本でした。

この本のタイトルにもなっている52ヘルツのクジラは他のクジラが聞き取ることのできない高い周波で鳴きます。その鳴き声は世界の様々な場所で検出されているそうです。たくさんの仲間がいるはずなのに、何も届けられない世界で生きている、「最も孤独なクジラ」と呼ばれています。

私はこの本を通じて今のチームを考えると、自分の周りにも52ヘルツのクジラのような声を持っている人がいるのではないかと感じるようになりました。別にこのチームの仲が悪いとかそういうことを言っているわけではありません。むしろ私はこのチームが大好きです。

長年サッカーを続けてきた私にとって慶應ソッカー部は愛に溢れている場所だと感じています。多種多様のバッググラウンドを持った尊敬できる仲間から毎日刺激され、新しい価値観や考え方を得ることが出来ています。

ただサッカーには悩みがつきものです。サッカーというより人は考えて行動する以上、悩みの1つや2つは持っていると思っています。何より、このチームは今シーズン大学リーグが開幕してから一勝もできていない現状が今、目の前にあります。だからこそ私は52ヘルツの声を聞けるような人間になりたいと思いました。

 

TEAM2021は昨年のチームと比べてより一層、組織力が試されているように感じます。他大学に比べ圧倒的に人数が少なく、個のレベルも劣っているかもしれません。だからこそ皆が同じ方向を向き、全員の力が一つになることが必要だと思います。困っている人がいたら助ける。人のために行動する。そんな利他の心が合わさることで一つになれる気がします。これは高校時代、サッカー部の顧問であった阿部先生からよく教えて頂いたことです。

仲間のために自分がいかに助けることが出来るか、そんな考えがチームを救い勝利に近づくことが出来ると私は思います。大袈裟な話かもしれませんが、試合中だって52ヘルツの声をあげている仲間がいるかもしれません。

そこで、少しずつ仲間のために動くことが出来るかどうかです。パスコースがなくて困っている仲間がいれば頑張って走ってサポートに行く。仲間がかわされてしまったら先回りしてカバーに行く。仲間が体をぶつけて競りに行っているなら全力でこぼれ球を拾いに行く。仲間がなんとかクリアしてくれたなら、いち早く反応してマイボールにする。当たり前だと思いがちですが、その少しの動きが積み重なって得点につながると思います。

テソンさんはよく「全員で頭揃えて闘うこと」とおっしゃいます。今シーズン通して何度も言われてきました。

これをもう一度チーム全員が再認識し、最後まで闘うことで何かを変えることが出来るかもしれません。少なからずTEAM2021のビジョンである「人の心を動かす」に近づくことが出来ると思います。サッカーにおいてだけではなく、いつでも人の気持ちを思いやれる人間になりたいとより一層感じるようになりました。

まずは目の前にある試合からです。シーズン当初に掲げた「インカレ出場」の目標は絶たれてしまい正直今は気持ちを切り替えることで精一杯ですが、試合が続く限りチームのため勝利に向かって闘い抜きたいと思います。

次は抜群の運動神経で本当にいつも驚くぐらい何でもこなしてしまう同期の深澤菜月にバトンを託します。拙い文章ではありましたが、最後まで御覧頂きありがとうございました。

今後共御声援の程、宜しくお願い致します。

 

 

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