【早慶定期戦特集③】帰国子女対談
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
7月15日(土)に行われる第16回早慶女子サッカー定期戦に向けての対談第3回目は、帰国子女対談となります。塾ソッカー部女子の部員はバックグラウンドが多種多様で、帰国子女が多いというのも部の大きな特徴の一つです。
泉野玲(法政大学女子高校)、高見澤るり(慶應義塾女子高校)、宇留野麻香(慶應義塾湘南藤沢高等部)、澤田優香(慶應義塾湘南藤沢高等部)、田中絵梨果(啓明学院高校)の5名による個性的な対談を、どうぞご覧下さい!
―まずそれぞれ海外で住んでいた国と、滞在期間を教えて下さい。
高見澤:インドです。6歳から9歳の3年間いました。
泉野:生まれがテキサスで、3年位住んでました。その後シカゴに2年半住んでたかな。
澤田:住んでたのはニューヨークです。小学5年生の時から4年間いました。
田中:私は、本当はニュージャージー州出身なんですけど、ニュージャージー州出身って言いたくないからニューヨークってことで。(笑)
澤田:ニュージャージーでしょ!(笑)
宇留野:で、どれ位いたの?
田中:1歳から小学校3年の中旬の8年間いました。
高見澤:長いねー。
宇留野:私は幼稚園の年長から小学校5年生までの6年間、アメリカのメリーランド州に住んでました。
―海外でサッカーはやっていましたか?
高見澤:やってたっていうか、放課後に男子とかと一緒にちょっと遊ぶ程度だったかな。
泉野:私はサッカーやってなかった。
澤田:地元のチームで、ニューヨークに行ってから1年過ぎた頃からやってました。最初は下のリーグで闘ってたんですけど、結構勝ったりして昇格して、良いチームでした。
宇留野:始めたきっかけとかあるの?
澤田:実は日本で、しお(2年尾崎栞)と同じチームでやっていました!プレーの記憶はほとんどないんですけど。
一同:(笑)
澤田:学校のチームにも入ってて、地元のチームの練習がオフの時は学校のチームの練習があって。
宇留野:凄くサッカー漬けだったんだね。
澤田:でも何故か夏休みは練習なかったんですよね、みんな旅行行っちゃって。
田中:私は5歳の時にサッカーを始めました。その時はシーズンスポーツとして秋だけで。小学校に入ってからはトラベルチームにも入ってました。
泉野:トラベルチームって何?
田中:日本語で言うと選抜チームかな?
澤田:それ私の地元チームでもあった!A、B、Cチームに分けられて。
宇留野:優香はどのチームだったの?
澤田:Aでした!
一同:流石(笑)
田中:アメリカだと地域単位でしか試合をしなくて、他のコミュニティーの人たちと試合する機会がないんですよね。そこで良かった人たちが(トラベルチームに)選ばれて、冬に室内でサッカーをしてました。
宇留野:私は放課後のサッカースクールに申し込んではいたんだけど、男女混合の9週間コースで女子が全然いなくて。ずっとお兄ちゃんがやっているのを見てる感じでした。でも今思えばちゃんとやっておけば良かったなー。
澤田:じゃあアメリカではやってなかったんですね。
宇留野:そう。でもサッカー始めたきっかけが、OGの川崎栞さんの影響で。アメリカいた時栞さんと同じところに住んでて、日本帰って来てから栞さんと同じ学校受験したんだけど。受かった後に栞さんに女子サッカー部を凄い勧められてサッカー始めたんだよね。だからアメリカ行ってなかったら多分サッカー始めてない(笑)
泉野:世間って狭いね。
-何故ソッカー部女子には帰国子女が良く入ると思いますか?
宇留野:やっぱりアメリカ出身の人が多いからですかね。アメリカはサッカー盛んだし。
高見澤:インドは何でだろう(笑)
一同:(笑)
高見澤:でも確実にこの部の雰囲気に引き寄せられた感じはあるな、私は。
宇留野:典型的な日本の部活っていう感じがないですよね。
高見澤:厳しい上下関係とかないしね。
澤田:下級生が仕事してっていう感じもないですよね。みんなでやろうって感じがあります。
泉野:どんな人でも受け入れてくれる感じがあるよね。
田中:個人的にはソッカー部だけだとは思わないんですよね。話を聞く感じだと、他の部にも結構(帰国子女が)いるらしくて。自分たちはこの組織にいるから多いって思うけど、慶應全体としてはどの部にもいるし、他の部から見たらソッカー部女子には帰国子女が多い!とはならないのかなーって。
一同:確かに。
田中:そもそも慶應には英語出来る人集まるし。
高見澤:英語がダントツに出来る人が入れるからね。
田中:だから必然的にそういう人が多いのかなって。あんまり関係ないのかもって思います。
―帰国子女ならではの苦労や大変だったことはありますか?
泉野:日本に帰ってきて小学校に通い始めた時、同級生にバッシング受けた!
一同:え?!
泉野:英語の先生を送り出す会みたいのがあって、その時の英語のスピーチを言う人決めなきゃいけなかったんだけど、そういうの好きだったから自分がやる!って言ったのね。それを気に入らなかった子に体育館裏に呼び出されたことがある(笑)
高見澤:怖っ(笑)
宇留野:でも実際周りの子にそういうこと言われるんじゃないかっていうのは怖かった。
田中:まだ小学校は英語教育とか浸透してないですもんね。
高見澤:怖いね。私は、男子に興味本位でちょっとした喧嘩吹っ掛けられた位かな。良い意味でインドからの転校生ってことに興味持ってくれたから、すぐ仲良くなれた。
泉野:いいなー!私もそういう環境欲しかった!
宇留野:日本語で苦労したりしませんでした?
泉野:日本語自体は大丈夫だったけど、理科社会が分からなかった。
高見澤:そうそう!あと漢字書けなかった!
一同:え?!
高見澤:連絡帳書くのが一苦労みたいな。日本人学校がなくて、チャレンジとかで学んでたから。
宇留野:日本帰ってきてから日本語が喋れなくて苦労しました。物心付く前にアメリカに行ったので、学校でも家でもずっと英語で。日本人学校も週一でしかなかった。日本帰ってきてからは、一回話す内容を頭で考えてからじゃないと意味が通じなかった。
澤田:私もアメリカで、最後の半年位は現地の学校には行かずに日本人学校に通ってました。でもそれが本当に嫌で。せっかく英語に慣れてきてて現地の高校行きたかったのに。
田中:アメリカでは苦労はなかった。ずっと向こうだったので向こうの文化とかに最初から慣れてたので。だから日本に本帰国して小学校に通い始めた時は色々苦労しました。掃除の時間があってびっくりしたり。あと主張し過ぎない方が良いって色んな人に忠告されました。
泉野:ねー言われるよね。(笑)
宇留野:海外での苦労とかはありますか?
泉野:インドは象がゴロゴロいるの?(笑)
高見澤:象はいません。(笑)インドは牛がゴロゴロいたよ。それ以外はもう完全に順応してたから苦労はあまりなかったかな。あとメイドがいたんだけど、良くしょうもない物盗んでいくのね。果物とか。ドライバーが遅刻してくることもあった。
一同:ドライバーいるの?
高見澤:そう、街は普通に歩くのがちょっと危ないからね。
澤田:言語の壁とかありませんでした?
宇留野:行った年は大変だった。喋れないから、良く使う文章とかをお母さんに紙に書いてもらって。
澤田:それを先生に見せてコミュニケーション取ったりしましたよね。
-海外のサッカーと日本のサッカーにどういう違いがありましたか?
田中:日本に帰って来て思ったのが、日本人は技術がある。アメリカはパワーで何とかする感じ。
一同:ジェシ(田中の愛称)じゃん(笑)
田中:ディフェンスしてる時、私が目の前にいるのに、相手に威嚇されてお腹蹴られたりしました。
高見澤:サッカー中の記憶ないんだよね。(笑)ちょっと放課後やってただけだから。
澤田:コーチが選手のお父さんで、本当にコミュニティーでやってる感じでした。戦術とかもあまりなくて、選手がみんなで考えてやることもなくて、感覚でやってたと思います。
田中:そう!
澤田:自分も感覚でしかやってこなかったから、考えるサッカーが出来なくて日本に帰って来て苦労しました。
田中:私も。大学入って戦術がしっかりしててびっくりしました。
宇留野:アメリカのサッカーとかは蹴って走るイメージがある。
澤田:クロスも沢山上げてたし、凄くサイド変えてた!
-最後に早慶戦に向けて一言お願いします。
泉野:勝って繋ぐ。
高見澤:慶應プライドで勝つ!
宇留野:雰囲気から早稲田を圧倒出来る様、全力でプレーをして、全力で声を出して、チームを盛り上げます!
澤田:まずは(7月1日に行われる)早稲田との育成リーグに勝つことでチームの士気を高め、定期戦当日は部員全員で勝利を掴み取ります。
田中:瞬間を楽しむ。
以上となります。
是非当日は試合会場に足を運び、彼女たちの熱いプレーに注目して下さい!
《第68回早慶サッカー定期戦・第16回早慶女子サッカー定期戦》
日時:7月15日(土) 女子部:15:30 KickOff 男子部:18:30 KickOff
会場:等々力陸上競技場