2019.09.16 部員ブログ
『自分を騙す』(3年山本華乃)
ホームページをご覧の皆様こんにちは。
歩くスピードは私の2倍、最近誕生日を迎えた4年尾崎栞からバトンを引き継ぎました、理工学部3年の山本華乃と申します。不安定な天気が続き、私は外出時に傘を携帯するか迷う日々を過ごしておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
突然ですが、「あなたは最近、いつ嘘をつきましたか?」
私は、1分前に嘘をつきました。冒頭の文で、「傘を携帯するか迷う日々を過ごしている」と書きましたがこれが嘘です。ごめんなさい。本当は、自分を晴れ女だと信じているので、滅多に折り畳み傘は持ち歩きません。
どの程度の嘘を嘘と定義するかは難しいですが、人間は1日に200回嘘をつくと主張する心理学者もいる程、沢山の嘘をついて生きています。例えば、「なんかあった?大丈夫?」と聞かれ、「何にもないよ、大丈夫!」と答えたことのある人は大勢いると思います。
ではなぜ、人は沢山の嘘をついて生きているのでしょう。自分を守る為に嘘をつくこともあれば、見栄を張る為、人間関係を悪化させない為、自分を鼓舞する為など、嘘をつく理由は数え切れないほど存在すると思います。その中でも今回は、“自分を鼓舞する為に自分に嘘をつく”ことについて考えたことを書きます。
人間の脳は思っているより「バカ」な一面もあり、リアルとバーチャルを区別出来ないと言われています。さらに、脳は自分自身に話す言葉と他人に伝える言葉を同じと捉える仕組みになっているそうです。つまり、他人へ文句を言えば、それは自分に言っていると脳は捉えてしまうのです。もしそれを言葉に出さず、独り言のように心の中で言ったとしても、脳は自分に文句を言っていると捉えてしまいます。もちろん、声に出した方が脳に与える影響は大きく、自分が言われていると捉えるか捉えないかで言えば、捉えてしまうということです。また、もしミスをしてしまい、脳にミスした場面が保存されたとしても、脳はリアルとバーチャルを同じように入力する為、何度も成功する場面を想像し、頭の中で鮮明に再現すれば、ポジティブなイメージが定着するのです。
脳の仕組みを上手く生かすことで、自分を鼓舞したり、モチベーションを上げたりすることが出来ます。具体的な活かし方は、自分自身にポジティブな言葉を掛け続けるということです。行きついた先がこれかと思うかもしれませんが、とても有効な方法だと私は思います。嘘でもいいから、自分自身に肯定的な言葉をこれでもかという程掛け続けるのです。すると、脳は思っているより「バカ」なので勝手に肯定的な自分にしてくれるのです。
ここまで、大学リーグ4試合を闘い、結果は3敗1分で10チーム中9位です。TEAM2019は折り返し地点を過ぎましたが、理想とするチーム、理想とする自分に近づくどころか離れてしまっている気がしています。こんなときはどうしても、「なんでこんなに上手くいかないんだろう」とか「なんであのとき○○出来なかったんだろう」の様に、自然と否定的になってしまいます。しかし、“自分を騙す”ことによって、いつの間にか肯定的な自分になれてしまうのです。
現在、大学リーグは約一ヶ月の中断期間です。“幸いなこと”に、この一ヶ月間は皇后杯関東予選が無く、様々なことに挑戦することが出来ます。一ヶ月もあれば、“自分を騙す”こと、さらには、自分についた“嘘”を現実にすることも可能だと思います。サッカーは技術とメンタルが揃って初めて自分のプレーが出せるスポーツです。この一ヶ月間は自分の課題に向き合い、技術面はもちろん、心の部分も成長させ、10月6日に再開される大学リーグ第5節武蔵丘短期大学戦を迎えたいと思います。
拙い文章でしたが、最後までご精読いただきありがとうございました。
今後共、宜しくお願い致します。