2020.11.21 引退ブログ
『ソッカー部女子へのすすめ2』(4年熊谷明奈)
ホームページをご覧の皆さま、こんばんは。
声のデカさ、身体のデカさ、器のデカさの3拍子揃ったみんなの親方、3年中井里衣子からバトンを受け取りました、総合政策学部4年の熊谷明奈と申します。ちなみに彼女は恋バナになると小心者の乙女になります。そんなギャップがまた私は大好きです。
さて、題名を見てお気付きの方はいると思いますが、、このすすめには「1」があります。昨年引退された大好きな先輩、かほさんが入部や受験に迷っている高校生に向けた日記です。(ソッカー部女子へのすすめ
)
誠に勝手ながら、これに続く第2弾として最後の日記を綴りたいと思います。
私はもともと、半年で部活を辞める気で入部しました。
というのも、サッカーを始めたその日からずっとサッカーの世界しか見てこなかったから、大学では色んな分野を見ながら、自分の進みたい道を見つけよう。
そう決めていたからです。
でも今なおこうしてこの部にいるのは、
結局いちばんは、本気でするサッカーが大好きで楽しいからだと今は思います。
中学から口癖のように「サッカー辞めたい〜」と言ってる割に、ボールを見ると触らずにはいられないし、相手を抜いて点を決める瞬間(練習に限る)や相手の裏をついて縦パスを通す瞬間、相手の攻撃を止めた瞬間はたまらなく楽しいんです。試合中もよく1人でニヤついています。それもやっぱりみんなが本気の環境だからこそ生まれる楽しさだと思います。
そしてもう一つは、
ここでも色んな経験できるじゃん、と気付いたことだと思います。
2年生までは、この組織はあくまでもサッカーだけをする場所で、それ以外の経験はできないと思っていました。マーケティングや地域づくり、教育をしたいのなら、会社などの組織でインターンしたり、学外のイベントに参加することでしか学べないと思っていました。そうやって常に経験や学びを外に外にと目を向けていました。
でもそれって案外この部活で出来るかもしれません。
地域づくりをやりたいなら、このグラウンドがある日吉地域でやってみればいい、なんでもできる。教育に関わりたいなら日吉地域の学校と連絡を取ってみるといい、体育でサッカー指導だったり、課外活動のサポートなど何かチャンスがくるかもしれない。イベントづくりをしたいなら桜フェスタという地域と他部活との共同イベントがあるし、早慶定期戦はもっと規模が大きい。それか新しいイベントを企画してもいいかもしれない。人と場所はある。言語を磨きたい、多国籍の人と関わりたいなら、下田寮の留学生宿舎で暮らしたり、友達を作ればいい。
組織づくりに興味があるなら、勉強しながらこの部活で実際にやってみればいい。ゼロからのスタートじゃないはずだし一番実感を持ってやれる。
手を挙げれば海外に行く機会もこの部にはあるし、広報やデザインだって存分にできる場がある。子供たちに向けたサッカースクールの指導に携わることもできる。
この部活には何もないと思っていたけど、
自分のいる場所、身近に目を向けてみると、意外とあったりするもんです。
それに、やりたいことが部活と接点を持っていると、
部内でも興味を持って一緒に動いてくれる仲間がいるかもしれないし、
それがチームに新しい要素を付け加え、チームづくりへと還元されてるかもしれません。
それでも、
この部活では経験できないであろうイベントなどチャンスが転がってきた時やサッカーとは別の「本気で」打ち込みたい道を見つけた時は、勇気を出してみんなに相談してみたらいい。自分の想いと日頃のチームに対する姿勢があれば、きっとこのチームは背中を押してくれます。
週5〜6で練習と試合があり、それ以外の時間にMTGもある。それを4年間。
こんなにも多くの時間を費やすことは、もちろん犠牲もあるし、周りの友達が色んな経験をする姿を見て、私はずっとこのままでいいのだろうかと不安になることもあります。
それでも、
多くの時間を費やし、選手と向き合い、チームと向き合い、自分と向き合うからこそ、見える景色が年ごとに変わってゆき、自分が少しずつ、確実に変わっていることを実感できます。決して文献やネット、短期プログラムでは得ることができない人間としての幅と深さが身に付くと思います。
本当にオススメです。
引退まで残り2ヶ月を切り、TEAM2020も終わりに近付いてきました。このTEAM2020で最高の瞬間を味わいたい!頑張りましょう。
今後ともソッカー部女子への温かいご声援のほど、よろしくお願いいたします。