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2020.10.26 引退ブログ

『人生へのワクワク』(4年内藤孝穂)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
関東大学リーグ開幕PVに映る彼女の1シーンに心撃ち抜かれた方も多くいるのではないでしょうか。怪我を乗り越え一層逞しくなったフィジカルとともにピッチに君臨し、プレーでも私たちを魅了する2年ブラフフェイからバトンを受け取りました、総合政策学部4年の内藤孝穂と申します。ついこの間まで「日焼け止め〜!」と会話が飛び交っていたと思えば、気付くと長袖を身にまとう選手が多く見受けられる季節となりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

ソッカー部に入部してから4度目、ついに最後のリレー日記となります。「最後のリレー日記だよ」と伝えられた時から、過去の先輩方の文章を拝見し、何をここに書き残していこうかと考えていました。何年経っても、4年内藤孝穂のリレー日記として残り続ける今回では、いつかの誰かのひと押しになればと思い、人生の選択と決断について書かせていただきたいと思います。

人生は選択の連続だ、とシェイクスピアは言います。約16年間のサッカー人生において、いくつもの岐路となる決断をし、そしてついこの間も人生の大きな決断をしました。その人生を振り返ると、両親や指導者など沢山の人に支えられながら、最終的には全て自分の意志で決断を下してきました。中学進学時、通える範囲に女子チームがあった中でサッカーが上手くなりたいと思い男子チームを選んだこと、高校では親元を離れて強豪校に進学したこと、そして、この大学に進学しソッカー部へ入部したこと。いくつかの選択肢がある中で、自分で決断することは、自分に覚悟と人生へのワクワクを与えてくれると感じます。
しかし、シェイクスピアが人生は選択の連続だ、というものの人生の中で選択できないこともあると思います。それは怪我です。ソッカー部での4年間、毎年、手術や怪我を繰り返し、サッカーをしたのは半分にも満たないかもしれません。高校時代、ほぼ怪我なく過ごした私にとって、こんな大学サッカー生活は想像もしていませんでした。しかし、そんな選ぶ余地のない怪我の中でも、決断することはできると気付かされました。悪化の不安と70%の力で今シーズンを乗り切るのか、来シーズンに向けて今すぐにオペをするのか。自分がこの先どういう姿でありたいのかという未来を想像し、自分の意志と覚悟を持って決断することはできる、と私は思います。
それから、そんな度重なる怪我と向き合い、決断をする中で大切だと感じたことは、良い意味で開き直って受け止めること、そして行動に起こすことで、「自分にワクワクすること」です。覚悟やワクワクの伴わない決断は、ただの選択だと私は思います。何故ならば、覚悟やワクワクがないと行動が伴わず、行動が伴わなければ目標は達成できないからです。行動に起こすことが難しいと言われることもありますが、果たしてその決断とその先の未来にあなたはワクワクしていますか?私は、いつも自分の決断にワクワクしています。もちろん辛いことも大変なことも沢山あります。きっとその方が多いです。でも、それがあっての決断や目標の実現だと思えば、より一層この逆境を乗り越えたくなり、さらにワクワクしてきます。(だからチームのみんなに「いつも孝穂は楽しそうだね」と言われるのでしょうか笑)こんな私の決断の心持ちが、誰かの決断のひと押しになれば嬉しいです。
そして、多くの体育会4年生が向き合う将来の大きな決断をする際も、OBの方からいただいた「サッカーの時に感じていた夢中になれる瞬間、どんなに辛くても熱い気持ちを持って打ち込めた心の想いを見つめてみな」という一言が、人生の決断を後押ししてくれました。私にとって「スポーツを通じて誰かの原動力になる」という想いがワクワクの原点です。スポーツは、結果にばかり目が行きがちですが、選手の己に向き合う姿や悲喜交々、その刹那に懸ける想いをも人々に伝えていると思います。だから、スポーツを観た人は、心動かされるのではないでしょうか。この先、競技者としての一線からは離れますが、幸いにもスポーツの第一線と関われる道へと新たに歩み始めます。そんな「スポーツを通じて誰かの原動力になる」想いを深く胸に刻み、さらに多くの人の心へ明日を生きる力を届けていけるよう残りのソッカー部生活、そして将来と精進して参ります。

最後に、夏休み中に読んだあるドイツの新聞記事第一面の見出しを紹介します。
“Sieht klein aus, ist aber groß” 直訳すると“小さく見えるけれど大きい“
新聞記事中では、ドイツ各州のコロナ対策について書かれ、1人ひとりの制約は小さくみえるけれど、それは大きな力になるという意味合いで付けられた見出しです。
TEAM2020は物理的に見れば、人数が少なく小さく見えるかもしれません。しかし、昇格降格、多様なバックグランド、新たな試みで出会った方々、長期休み中での経験など1人ひとりがチームに懸ける想い、サッカーに懸ける想いはどこよりも大きいものがあります。小さく見えるけれど大きな力を秘めているチームです。まずは、このTEAM2020で闘う残りのシーズンを、全員の総力戦で熱く闘い抜きます。

長く拙い文章ではありましたが、最後までご精読いただきありがとうございました。
今後共、塾ソッカー部女子の応援を宜しくお願い致します。

 

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