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2019.11.25 引退ブログ

『ソッカー部女子へのすすめ』(4年庄司夏穂)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
1年に1回しか回ってこないリレー日記(4回目)で、奇遇にも2年連続同じ人物の紹介をしなければならないのかと、冒頭から頭を悩ませております。。「こういうのは貶しつつも最後に持ち上げるんだよ、、ニヤニヤ、、」と本人から謎のプレッシャーを掛けられました。「チカチュウ」という謎のフレーズを気に入り、部員たちを謎の世界へ引き込む才能を持つマイペース異端児(特異な存在という意味です、褒めています)、同期の芳賀千歌子からバトンを受け取りました。総合政策学部4年の庄司夏穂と申します。
今年も残すところあと1ヶ月程となり、時の流れの速さを感じております。
私たち4年生に残されたソッカー部生活はあと2週間です。

最後のリレー日記は、私が出来る最後のソッカー部女子の発展のための一助として、入部を迷っている方や慶應を受験しようか迷っている高校生に向けてこの部活の魅力や私自身の部と大学生活での考えについて綴りたいと思います。エピソードや主観的な意見もあり、少々長くなってしまいましたが、温かい目でお読みいただけたら幸いです。

「かほは自分の道を生きればいいよっ。色んなものに触れて探して見つけて、色んな人に会って聞いて感じて、じっくり考えて選べばいいんだよっ!」

この言葉は、私が慶應に入学し寮生になってからの3年間、「下田の父」として大変お世話になった宮澤さんが私に残してくれた言葉です。
余談ではありますが、ここで少し宮澤さんのことをお話しさせてください。
かつての先輩方のリレー日記にも度々登場していた「宮澤さん」が今年の3月、4年目を迎えた私たちの代がシーズンインする日にお亡くなりになりました。ソッカー部の歴史・時代を全て知る宮澤さんは、常に辛口コメントを発しながらも大きな優しさと叱咤激励で私たちを勇気付けてくださるとても偉大な方でした。年初めに緊急入院した際には、宮澤さんのお見舞いに訪れる体育会の先輩方や、遠方や海外から連絡を入れてくれる方々の多さに驚き、宮澤さんが本当に多くの方々に慕われる人望が厚い方なのだとその時に改めて感じました。
そんな偉大な方と過ごした3年間は私のソッカー部生活の中でとても重要で今後の人生においても間違いなく大きな糧となるでしょう。今の代だと私と里緒が特にお世話になったので、宮澤チルドレン最後の娘(孫と言われることもありました)代表として、この場を借りて改めて感謝させていただきます。
宮澤さん、本当にありがとう。これからも宮澤チルドレンを見守っていてね。(元々リレー日記なんか読む人ではないけれど、この気持ちは伝わっていると信じています。笑)

そんな宮澤さんが私にいつも言ってくれていたこの言葉を意識して過ごしてきたわけではないけれど、気付いたらその言葉通りに過ごしてきたような気がします。完全に見透かされていましたね。。恐るべし宮澤さん。
私はどんな想いを持って入学をし、何を得たかったのか、どんな考えを持ったのか。宮澤さんとも私の将来について何度も語りました。今、よく考えてみるとこの部で4年間を過ごさなければ本気で考えることはなかったかもしれません。

「私からサッカーを引いたら何も残らない」
サッカーを長年やってきた人は特に、このような言葉を耳にすることが結構多いのではないかと思います。何も残らないわけはないはずで、競技を通して培った根性やメンタルの強さといったような精神面や体力やパワーといった身体面での培ってきた力は必ず誰にでもあります。今後、競技を続ける人も社会に出る人もその培った力を活かす機会は多いはずです。しかし、そこに自分らしさはあるでしょうか。他の人とは違う「自分らしさ」、強みや知識。(人と同じで何が悪い!と思う人からしたら愚問ですが。)私はどちらかと言えば、「自分らしさ」が分かりませんでした。だからこそ、それを手に入れる為、サッカーを通して自分の興味の幅を広げることや、やってみたいことを大学生のうちに探したいと考えて慶應SFC進学とソッカー部女子への入部を目指しました。念願叶って、慶應に入学することが出来、自分の時間をマネジメントしながら部活と勉強をしているソッカー部女子の仲間の姿に、入部当初の1年目も現在の4年目も変わらず刺激を与えてもらっています。自分も頑張ろうと思える良い環境です。まさに、「文武不岐」を体現している組織だと思います。
(文武不岐とは、学問と武道(部活動)は別物ではなく一体である。勉強、部活を分けて考える(両道)ではなく、物事の考え方や取り組む姿勢の根っこは共通していて、人として向上することに通じ、それは相乗効果をもたらす。という意味です。)
この言葉は高校時代の先生に教えてもらいました。ふと思い出した時に、これが、他大学にはない慶應ソッカー部女子の強みであると感じました。

部活動としての体育会は、確かに、時間の拘束が長いかもしれない。ルールや決まりが厳しいかもしれない。自由が少ないかもしれない。はる(熊谷明奈)のリレー日記にもあったように、やりたいことが出来ずに周りを羨むことがあるかもしれない。けれど、この4年間、この体育会という、ソッカー部女子という組織で過ごさなければ分からない達成感や想像以上の喜びは普通の大学生活を送るよりも計り知れないと思うのです。そして、その中で違った視点で物事を考えてみることや他大学では見つけられない新しい発見を経て、自分を成長させることが出来ると思います。長い人生の中のたった4年間を、高め合える仲間と同じ目標を目指して切磋琢磨することに体育会の価値があるのだと思います。与えられた時間を有効活用し、自分を見つけたり、やってみたいこと・チャレンジしたいことを模索し、出来るならば実践すればいいのです。※女子部は比較的チャレンジに寛容です。
他大学のように強豪校ばかりから選手が来ているわけではないし、本当に1部のチームか!と思うほど人数は少ないけれど、ソッカー部はみんな一人ひとりが自分と向き合い、サッカーでは同じベクトルを向いて真摯に取り組み、個人個人でそれぞれの目的意識を持って勉学に励んでいる人が多いです。リスペクト出来る先輩や様々なことにチャレンジしている学校の友達、SFCの‘なんかすごい’学生達、応援してくれる地域の方々との繋がりを通して学べることは、この環境ならではであり、慶應の、ソッカー部の強みだと思います。

色んな人と話して経験して色んな感情を抱いた結果、私もようやく、何となくではありますが、習得してみたいこと、チャレンジしてみたいことが出来て、今はサッカーと同じように夢中になって取り組んでいます。自分の強みや自信となるものをサッカーを通して見つけ手に入れることが出来れば、「私からサッカーを引いたら何も残らない」という状態には陥らないのではないでしょうか。私はまだ自信を持って答えることは出来ませんが、「自分らしさ」を手に入れる為の方向性は決まったような気がしています。宮澤さんに言われたようにじっくり考えて選んでいきたいと思います。とにかく、今までの経験とこの先のことを別物として捉えるのではなく、+αの知識や経験を積み重ねていくことが今は一番大事なのかなと思います。その環境がソッカー部女子にはあると思います。今回のリレー日記には女子部のサッカーのことについては然程触れていませんが、最近は特に、みんなと刺激しあって良い雰囲気で練習出来ていると感じています。人数はやはり少ないですし、紅白戦(11vs11)が出来ないことも多いけれど、少ないからこそ出来る練習や選手全員とプレー出来て盛り上がる時間は今まで以上にあり、みんなで鼓舞しながらバチバチとサッカーしています。この切り替えの良さもソッカー部女子特有のものだと思います。

慶應の受験やソッカー部女子への入部を迷っている人へ、このまとまりのない文章が少しお役に立てれば良いと思います。(何言ってるかわかんない!と思われている人もいるかもしれませんが、)是非、慶應でサッカーがしたい、文武不岐を実現したい、サッカーをしながら自分の好きを見つけたい・探したい、ソッカー部の環境でサッカーがしたい、ソッカー部の勝利に貢献したい、などなど理由は何でも結構です。少しでも気になったら是非練習参加にいらして、本物のソッカー部女子を体験してみてください。一緒に闘いたいと思える選手に出逢えるはずです。皆さんもここで自分の道を見つけてみては如何でしょうか。最後は完全にPRになってしまいました、失礼しました。。
結論、私が伝えたいことは、サッカーを通して新しい発見や経験が出来ること、素敵な人たちに出逢えることは、何にも代え難いものだということです。
特に、この部で過ごす4年間は、サッカーで苦しみ辛い思いもするれど、勝った時、ゴールを決めた時など、みんなで喜びを分かち合う瞬間はやはり良いものだし、サッカーを通して色んな視野を広げることが出来ます。本当にオススメです。

そんな4年間を過ごした私たち4年生の、長いようで短い波瀾万丈ソッカー部生活も終盤に差し掛かって参りました。まだ終わっていませんが、この4年間を通して私を成長させてくれた方々や応援してくれた全ての方々にこの場をお借りして感謝申し上げます。そして、この想いをあと2週間、全力でサッカーを楽しみながら体現していきたいと思います。本来ならば、インカレ出場権を獲得し、インカレへ向けた意気込みを書く予定でしたが、勝負の世界は厳しいもので、残念ながら私たちはインカレ出場を果たすことが出来ないと同時に、「インカレ優勝」という目標達成への道も途絶えてしまいました。しかし、下を向いている暇はありません。12月1日には関東リーグ最終節(ホーム最終節)、8日には大学リーグ入れ替え戦があります。どちらも絶対に勝ちたい試合です。残された時間の中で一人ひとりが成長し続けて、みんなとサッカー出来るこの2週間の1日1日を大切に、全力で精進して参ります。そして、必ず勝利し、残留します。
まとまりのなく拙い文章ではありましたが、最後までご精読いただきありがとうございました。
12月1日、関東女子サッカー2部リーグvs順天堂大学戦、ホーム最終節です。
是非、下田グラウンドにお越しいただき、熱いご声援を宜しくお願い致します。
今後とも変わらぬご声援の程、宜しくお願い申し上げます。

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