2019.01.16 引退ブログ
『短所とは、魅力の別名である』(4年沢渡凜璃子)
ホームページをご覧の皆様、明けましておめでとうございます。昨年は、TEAM2018に多大なるご支援とご声援をいただき、誠にありがとうございました。
昨年末の12月30日(日)に行われた関東女子サッカーリーグ1部2部入替戦を持ちましてTEAM2018は幕を閉じました。下田グラウンドで行われたこの試合には、大勢の方々にお越しいただき感謝の気持ちで一杯であると同時に、大観衆の中勝てずに2部降格という結果に終わらせてしまったことを本当に情けなく、そして申し訳なく思います。ですが、4年生6人はとても温かいご声援の中引退させていただきました。重ねて御礼申し上げます。
申し遅れましたが、今回のリレー日記を担当させていただきます、法学部政治学科4年主務の沢渡凜璃子と申します。自分でも“武器”と自覚している通りいつも誰よりも大きな「声」で皆を鼓舞してくれ、一方で自分がミスした時には誰よりも落ち込む、可愛らしい一面もある貫禄たっぷりな1年生、中井里衣子よりバトンを引き継ぎました。
さて、突然ですが、皆さんはドラマを観ますか?
最近は“テレビ離れ”という言葉もよく耳にしますが、私はテレビの持つ「人の心を動かす力」や「切っ掛けを与える力」を信じています。そして、私もそれを提供する側になりたいと思っています。
思い返せば私がこれまで悩んだ時、決断の切っ掛けとなったのはいつもドラマでした。主務として悩み考えたこの1年も、ドラマの中の何気ないセリフに背中を押され、制作陣の言葉に共感しました。その言葉たちと共に1年間を振り返りたいと思います。
「短所とは、魅力の別名なんです。」(『問題のあるレストラン』)
短所は長所の裏返しとはよく聞きますが、それよりも好きな表現です。“短所”だと思っていた所も、考え方を変えればその人の“魅力”なのです。私はこの1年、同期や後輩たちの魅力をたくさん見付けました。
「時間には限りがある。有効に使うか無駄にするかは使い方次第だ。それは、過去も現在も何ら変わらない。」(『プロポーズ大作戦』)
副務になるか迷っていた時最後に決断出来たのは、なってもならなくても同じ4年間という時間ならその間にどういう人になりたいか、を考えたからです。「副務っていうのはチームの為に働くっていう気持ちで選出されるけど、実は何よりも自分の糧になる」、2年前に2個上のマネージャーの先輩にいただいた言葉の意味を、引退した現在強く感じています。
「出来ることが多いのが良くて、出来ることが少ないのが悪いわけじゃない。 あなたはあなたに出来ることを、精一杯やればいい。」(『僕の歩く道』)
主務になったばかりの時、これまでの先輩方との差を感じて落ち込みました。ですが、シーズン初めのリレー日記でも書いた様に「人と人を繋ぐ」という自分の主務像だけはぶらすことなく、私なりに出来ることを1年間積み重ねました。
「脚本家の自分が正義だと思ってしまうと、人のことが見えなくなるよね。」坂本裕二/脚本家)
「ある価値観においては負け続けてきた人を描くドラマがあってもいい」(佐野亜裕美/プロデューサー)
ソッカー部女子には色々な立場の人や考え方の人がいます。幹部の一員である私が、自分の考えや一つの意見に固執すると周りが見えなくなると思い、どんな時も否定から入らないこと、色眼鏡で見ないことを常に意識してきました。
「一度書いて消したものも、脚本に残っているはず。捨てたものの量が残ったものの豊かさに繋がる」(坂本裕二/脚本家)
一度取り組んでみて失敗したことも、後で必ず糧になります。この1年進んでは戻ってを繰り返しましたが、振り返ると失敗や考えた過程が自信に繋がりました。そして、その取り組みが部に何かしらの形として残っていれば嬉しいです。
「時代が変わっても人の心は変わらない。普遍的なものにプラスαでその時々の視聴者の喜ぶドラマを作りたい」(石丸彰彦/プロデューサー)
「自分の好きだったドラマに、どう現代的なエッセンスを加えたら若い人の心を惹き付けられるか」(松本友香/プロデューサー)
これは4年間という限られた時間で、毎年部員が入れ替わる部活動にも通ずることだと思います。ソッカー部女子も「挑戦・信頼・貢献」という普遍的な理念の下、その時代に合ったサッカースタイルや部の仕組みで多くの人に応援され続けるチームであって欲しいです。
そして、最後に。
「 足を止めて、今を生きよう。 いつか失ったとしても、諦めた夢は誰かに委ねたっていいじゃないか。 」(『1リットルの涙』)
TEAM2018はインカレ2回戦敗退という結果に終わりました。今季果たせなかった、早慶戦初勝利とインカレベスト4、そしてそれ以上の目標はTEAM2019に託します。
長くて拙い文章でしたが、最後までご精読いただきありがとうございました。