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2017.10.30 引退ブログ

殻を破るということ。(4年泉野玲)

噂によると小学生の頃からサイズ感が変わっていない、月に3回のペースで焼肉を食べる系女子の松木里緒からバトンを引き継ぎました、4年泉野玲です。最近、食欲の秋という言葉に甘え、ひたすら冬に向けてもりもりと栄養を蓄えております。
きっと誰もが言われたことがあると思いますが、皆さんは「殻を破れ」と言われたことはありますか。 私は過去21年間で数えられない程あります。言われる度に、本当の私を見ずに出来ないことを無理してやれ、と言われている気しかしませんでした。「は?どういうこと?」と反発し、嫌いな言葉トップ5に必ずランクインしていました。しかし、ソッカー部女子に入部し、様々な人と関わる中でやっと少しだけ、自分なりのきちんとした解釈が出来る様になりました。数多の人たちと見解は異なるかも知れませんが、その言葉の私なりの解釈を少し今回のリレー日記にて書かせていただきたいと思います。
要するに殻を破るというのは、「未知なる自分に挑戦すること」だと考えました。別に無理をして自分でないものになれという訳ではなく、「自分が知っている自分」という殻に篭らず、潜在的に持っている力を100%引き出すべく行動するのです。自分のことを完璧に理解している人は大学生に於いてはほぼいないのではないか、というのが私の予想です。幼い頃に理解度10%そこそこからスタートし、様々なことに取り組むことで、徐々に自分に何が出来て、何が出来ないのか、本当の自分が見えてくるのだと思います。
数年前までの私であれば「殻を破れ」と言われた時、「いや、無理なものは無理だ。この人は自分のことを何も理解していない。」と内心では何を求められているかが分かっていながら、行動を起こす前から勝手に線引きし、出来るかもしれない可能性すら切り捨てていました。そして、自分の知っている50%位の自分が自分の持ち得る本来の100%の力であると信じて、それ以上何かに取り組むことを拒否していました。しかし、果たしてその様な状態で本当にチームの為に全力で関わることが出来ているのでしょうか。関われていると、胸を張って言うことが出来るのでしょうか。
人間誰しも得手不得手があるのは事実です。しかし、やってみないことには、いわゆる食わず嫌いの状態で、それが自分にとって得意なのか、苦手なのかすら分かりません。やってみると、案外得意な分野の場合もあります。一方で、勿論やっぱり苦手だったという時もあると思います。けれど苦手だったからといって、挑戦したことがマイナスに働くことはなく、100%の自分を知る為に必ずプラスに働いているはずです。苦手な分野にぶつかった時は、それを補ってくれる、助けを求められる仲間がいます。それが組織であり、チームです。どの様な組織に於いても「殻を破れ」と言われるのは、お互いが補い合える部分を補い、伸ばせる部分を尊重する為であり、そうやってチームの総力というものを上げていくものだからだと思います。
いくつか前の2年澤田のリレー日記に通じるものがあると思いますが、「打たなければ全てのシュートは外している」と同様、やってみなければ何も分からないままで、本来プラスに働くかもしれない何かの可能性すら潰してしまうのです。
誰しも、自分で理解している自分と、外から見た自分にはギャップがあると思います。そのギャップがあるからこそ、「殻を破れ」と言われた時に素直に受け入れられず、中の自分を守る為に外からの働き掛けを拒絶してしまうのだと思われます。ですが外から見た自分、中から見た自分、全部含めて自分です。
窮地に陥った時、自分を守る人が1人だけだったら何とかなる場面もあるかもしれませんが、集団で自己保身に走ればチームに結果は付いてきません。一人ひとりが当事者意識を持ち、少しでも「本当の自分」を知る為に殻を破り、チームの総力を上げるべく行動出来れば、更に強いチームにすることが出来ると思います。他人から「殻を破れ」と言われたら、一歩引いて自分のことを見つめ直す良い機会です。人として成長する機会はそこら中にあります。私はそれを逃さず残り僅かなソッカー部女子部員としての時間を過ごしていきたいと思います。
気が付くと4年目の大学リーグも終盤に差し掛かり、私のサッカー人生も残すところ数ヶ月となりました。1人のサッカー選手として、1人の4年生としてなりふり構っていられません。いつもギアが上がるのが遅い私ですが、少しでもこの部に自分がいたと、TEAM2017があったという記憶を残せる様に真摯にチームに、自分に向き合います。
拙い文章でしたが、ご精読ありがとうございました。誰よりも冷静に場を見つめ、貪欲に笑いを取りにいく様はまるで江ノ島に生息する鳶の様、3年松本絵里香にバトンを引き継ぎます。引き続き緊迫する試合が続きますが、ご声援の程、宜しくお願い致します。

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