2017.09.29 引退ブログ
4年 荒木麻友
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。プレー中は険しい表情の人が多い中、ニコニコとサッカーしている姿が印象的なチーム1の癒し系、2年澤田優香からバトンを引き継ぎました、法学部政治学科4年の荒木麻友と申します。暑い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私自身最後のリレー日記となると思うので、何を書こうか迷いましたが、今の想いを綴らせていただこうと思います。
サッカーの基本も知らず、ただその熱意とチームの雰囲気に惹かれ入部してから早3年。いつの間にか、私のソッカー部女子での生活も最短で残り3ヶ月となりました。
これまで、本当に沢山のことがありました。沢山の初めてに出逢い、サッカーが下手でも楽しくて仕方なかった1年生。学連幹事になったり、東大ア式蹴球部女子の一員として大学リーグを闘ったり、色々なことに挑戦した2年生。もがき苦しみながら愚直に粘り続け、様々なものを得た3年生。試合に勝ったり、目標を達成したり、サッカーが上達したり、部員と遊びに行ったりと、この3年間は楽しい思い出に溢れています。しかし、それだけではありません。学年ミーティングで本音でぶつかり合ったり、自分の成長が実感出来なかったり、楽しかったはずのサッカーが楽しくなくなったりと、沢山の悔しい想いと苦しい想いをしてきました。部を離れようと本気で考えたこともあります。それでも私が続けてこられたのは、沢山の人の支えがあったからです。
サッカーを1から教えてくれたり、苦しい時に話を聞いて一緒に考えて下さったりした先輩方。頼りない私を色んな面から支え、プレーについてアドバイスをくれ、オフには表情筋が痛くなる程沢山笑わせてくれる、頼もしくて可愛い後輩たち。そして、色んなことにぶち当たる度、共に考え、共に乗り越えてきた同期。みんなの存在があったから、私はこれまで頑張ってこられました。私は先輩も後輩も大好きです。同期も大大大好きです。このチームで、この同期と共に、絶対に「1部昇格」したいと思います。
と、あたかも引退間近の様に書き綴ってしまいましたが、まだ3ヶ月、しかもTEAM2017の最大目標達成がかかっている大切な3ヶ月が残っています。今月より、第31回関東大学女子サッカー2部リーグが開幕致しました。私たち4年生は1年生の時、初めての大学リーグで2部の舞台を経験しました。経験したといっても、私は基本的にサポートに周り、ひたすらチームの応援をしていました。結果、TEAM2014は1部昇格を達成したのですが、昇格が決まった最終節の順天堂大学戦と同じ位、或いはそれ以上に記憶に残っている試合が2戦あります。最終節以外に唯一引き分けだった山梨大学戦、そしてその次節だった文教大学戦です。山梨大学戦の後、私は当時の4年生が大学リーグに懸けている想いを痛感しました。「勝てなかったとはいえ負けたわけではない。」試合直後の私はそう思っていました。しかし、部荷物の積み下ろしをした後、大好きな先輩の涙を目にした時、その考えは甘かったのだと気付かされました。勝ち切ることの重要さ、1部昇格に懸けている本当の想いの大きさを感じた様な気がしました。勿論それまでも、4年生の為に、TEAM2014の為に、自分に出来ることをしようと心掛けてはいましたが、それまで以上に、絶対にこのチームで1部昇格するのだと強く思う様になりました。その2週間後の文教大学戦、その先輩は途中出場でピッチに立っていました。そして後半43分、こぼれ球をゴールに押し込み、先輩は大学リーグ初得点を決めました。その瞬間、ピッチで闘っていた全員が駆け寄り、ベンチ・応援席も歓声で沸き、慶應は一つになっていました。当の私はビデオを撮影しながら応援していたのですが、喜びのあまり手元を動かすことを忘れ、シュートシーンをビデオの枠に収めることに失敗してしまいました。あの時の犯人は私です。申し訳ございませんでした。もう3年前のことですが、これらの記憶は今でも鮮明に残っています。
そして、私にとって最後の大学リーグが始まり、3年前と同じ2部で、「1部昇格」を目標に闘っています。大好きなこのチームで、全員笑顔で最終節を終えられる様、そしてソッカー部女子が1部に舞い戻り、インカレという舞台で闘える様、一戦一戦勝ち切って、これまでの想いを繋いでいきたいと思います。昇格の為には、勝ち点も得失点も全てが重要になってきます。絶対に「1部昇格」する為に、チームの為自分に出来ることに精一杯取り組んで参ります。今後共、温かいご声援の程宜しくお願い致します。拙い文章でしたが、最後までご精読いただき、ありがとうございました。