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2017.09.22 部員ブログ

2年 澤田優香

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。今回リレー日記を担当させていただく、経済学部2年の澤田優香と申します。
今回は、私が高校3年生のいよいよ部活も引退間近という頃にLINEのプロフィールに表示される一言にしていた、元プロアイスホッケー選手の言葉を紹介したいと思います。

アメリカで生活していた中学時代にサッカーを本格的に始めてからずっと、私は主にFWかSHでプレーしていました。前線に立てば貪欲にゴールを決め、サイドとなればスピードを活かしたドリブルでピッチを駆け上がるのが楽しくてたまりませんでした。そんな中、高校の最高学年となった新チームで私に与えられたポジションはアンカーでした。ゴールからは遠退き、危険なプレーをすることが許されない、常に背後のDFの隙間を埋めるポジショニングを要求されながらも攻撃の起点を作ることが求められるポジションでした。大学の高いレベルでのサッカーを経験している今思い返すと恐ろしいですが、当時は葛藤し、奮闘しながらもそれらしくなっていた様に思います。そして、最後の大会に向けた応援旗の寄せ書きに書く言葉を探していた時に、私はある言葉を見つけました。それが、

You miss 100% of the shots you don’t take – Wayne Gretzky

です。

「You miss 100% of the shots you don’t take」この言葉を見た時、私は真っ先に前線でプレーしていた頃の自分を思い浮かべました。ミスを恐れることなく、ただひたすらゴールを狙っていた時の姿です。ポジションが変わってより一層増したゴールへの強い想い、点を決めたくても簡単には前に出ることの出来ないじれったさを味わっていたからだと思います。直訳すると「打たないシュートは100%外れる」という意味になりますが、これはFW選手としてのプレーに於いてだけではありません。私はこの言葉を色々なことに当てはめて、最後になるかもしれないサッカーと、引退の瞬間まで全力で向き合いました。失敗を恐れていては何も始まらない。始めないと何も前進しない。言葉を変えて自分に言い聞かせていたのです。

何故大学2年生のこの時期にもなって、高校時代の話を持ち出しこの言葉を紹介しようと思ったのかというと、先月行われた育成リーグの対尚美学園大学との試合のハーフタイム中に、ふとこの言葉を思い出したからです。私は少し前までSHでプレーをしていましたが、この試合ではFWとして出場していました。

前半開始早々に裏への動き出しで作ったチャンス、ペナルティーエリア内に攻め込むも相手DFに阻まれ決め切ることが出来ませんでした。更に前半25分、再びチャンスが訪れるのですが、またしてもゴールネットを揺らすことは出来ませんでした。ハーフタイムに入って前半のシーンを頭の中で振り返ると、せっかくゴールが見えているのにサイドや後ろへのパスを選択し、自らシュートを打つという選択肢を潰す様なプレーばかりでした。せっかく味方が作ってくれたチャンスさえも決め切ることの出来ない自分に嫌気が指していた時、DFの同期に「とにかくシュートを打て」「弾かれても良いしチャンスになる」と言われ、それと同時にあの言葉や当時の気持ちも思い出しました。

前半はダメだったけど次で頑張るしかない。そう考え、今度こそはと気持ちを入れ替えていたところ、後半はSHだと伝えられました。当然です。前半あれだけチャンスがあったのに決められなかったのは自分です。外すことを恐れて打てるシュートも打たずに前半を終えて、まだ後半があるといった考えに至ったのがそもそも甘かったのです。交代してしまえばその取り返すプレーだって出来ないからです。後半、ポジションは変わっても積極的にゴールに絡もうとしましたが、結果を残すことは出来ませんでした。

私はもうこんな後悔をしたくはありません。よく伊藤監督が「明日何が起こるか分からない。一分一秒も無駄に出来ないはずだ」とおっしゃいますが、常にそういった気持ちを持って生活したりプレーしたりすることは難しいことだと思います。でも、私は「You miss 100% of the shots you don’t take」という言葉を心に留め、今回感じたこの気持ちを忘れずに、たとえ忘れてもまたすぐに思い出すことで、日頃から強い気持ちを持ってサッカーに打ち込んでいきたいと思います。

長く拙い文章でしたが、最後までご精読ありがとうございました。今後共応援の程、宜しくお願い致します。

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