2021.11.18 部員ブログ
『涙は女の武器』(2年 野田明日香)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
話を聞いているかと思えば聞いていない、何か考えているかと思えば何も考えていない。そんな天然さを持つにも拘らず、ピッチ内では体を張ってゴールを守り、セットプレーではチャンスを作り出す頼もしい同期の福岡愛実からバトンを受け継ぎました、総合政策学部2年の野田明日香と申します。
2回目のリレー日記、『涙は女の武器』なんてタイトルを付け文章を書き始めましたが、このブログは恋愛啓発本でもありませんし、あいにく私はそんなことを語れる程の恋愛スキルを持ち合わせていません。恋愛に悩んでいるのなら彩香さんあたりに相談すれば素敵なアドバイスをいただけるはずです。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
突然ですが、このブログを呼んでいる皆様は最近いつ泣きましたか?
『全米が泣いた!』『衝撃のラストに涙が止まらない!』そんなキャッチコピーが世の中には溢れ、感動的な映画やドラマを見て思わず涙した方も多くいるのではないでしょうか。
では、ソッカー部のみんなに同じ質問を投げかけます。すると、大半の部員から「大学リーグで負けて泣いた」「自分のプレーが上手くいかず悔しくて泣いた」といった答えが返ってくると思います。入部1年目のTEAM2020もなかなか勝利を掴むことが出来ず厳しい戦いが続きましたが、今シーズンは昨シーズン以上に勝利や勝点が遠い存在となり、悩み苦しむ時間が今もなお続いています。5月に開幕した大学リーグでは、22戦21敗1分、獲得できた勝点はたったの1。試合後に誰かが涙を流し、里衣子さんが泣きながら締めの挨拶をすることがもはや毎週恒例になっていました。
個人としては、今シーズンから男子部のGK練習に参加させていただき、少しずつ技術的にも精神的にもレベルアップできているという実感がありました。それなのに、まったく勝てない。リーグ中盤には大量失点を重ね、自分のプレーも上手くいかず現実から目を背けたくなっていました。
そんな時、テソンさんから「試合で笑うためには練習で泣かなければならない」という言葉を頂きました。愛実のリレー日記でも登場したように、この言葉は多くの部員の胸に刺さったはずです。練習で辛い思いをしなければ、試合で勝ってみんなで笑うことは出来ない。今の苦しい状況から逃げることなく、まずは練習から向き合っていかなければならないと気付かされました。ずば抜けた技術や身体能力を持つ選手がいない私達だからこそ、当たり前のことを当たり前に積み重ねていくことが何よりも大切だと思います。
先日、男子部のInstagramに掲載されたある1枚の写真が女子部の中で「いい写だよね」と話題になりました。10月9日に行われた関東大学サッカーリーグ第19節筑波大学戦、2−1で勝利を収め泣きながらチームメイトと熱い抱擁を交わすGKの荒さん(4年・慶應義塾高/横浜F・マリノスユース)の写真です。
荒さんは卒業ブログの中でご自身のことを『カッコ悪い4年生』だと表現されていましたが、私は一度もカッコ悪いと感じたことはありません。なぜなら、荒さんこそ「試合で笑うためには練習で泣かなければならない」という言葉を体現する選手だと思うからです。男子部とのGK練習に参加する中で、自分の弱さから目を背けずに誰よりも真摯に取り組んでいる姿を目にした時、強く心を動かされました。チームがどんなに悪い状況下に置かれていても、自分がチーム内でどの立場にいても、常に100%を出し切ること。それが個人の成長に繋がり、結果としてチームの成長にも繋がっていくと私は信じています。
『涙の数だけ強くなれるよ アスファルトに咲く花のように』
私達が今直面している状況は、まさにアスファルトのように簡単には打ち壊すことの出来ない強固なものです。しかし、それを打ち壊す強さを私達は辛く苦しいシーズンの中でたくさんの涙を流し、手に入れてきました。自分自身と向き合う強さ、チームのため・仲間のために戦う強さ、最後まで諦めずに走り抜く強さ。
今シーズン残された試合は12月5日の十文字学園女子大学との1部2部入れ替え戦のみです。手に入れた強さをピッチで発揮し何としてでも勝利を掴み取り、ソッカー部に相応しい美しい笑顔の花を咲かせてみせます。最後はみんなで嬉し涙を流しましょう!!
さて、4学年のうち最も個性的だと言われている2年生のブログがついに私で幕を閉じました。それぞれのブログからもその個性の強さを感じていただけたのではないでしょうか?
次は早稲田の6番…。ではなく、慶應の10番ブラフフェイにバトンを託します。甘いマスクでみんなを虜にする彼女ですが、たまに信じられない程つまらないギャグを言ってきます。「今のどう?」みたいな顔してこっち見るのやめてください。今シーズン怪我に苦しみ今もなお戦い続けている彼女がリレー日記で何を語るのか楽しみです。拙い文章でありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。今後共、温かいご声援の程宜しくお願い致します。