2021.11.24 部員ブログ
『サッカーが好きだから』(3年 ブラフフェイ)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
慶應の絶対的守護神であり2年のお母さん的存在の野田明日香からバトンを受け継ぎました、文学部3年のブラフフェイと申します。
私をさん付けで呼んでいたのは1週間程度、今では「さん付けとか違和感すぎて呼べない」と言い張っています。そんな彼女は、しっかり者で責任感が強く、どっちの方が年上か分からなくなってしまう時があります。頼りにしているよ、これからも慶應のゴールを守り抜いてくれ。
さて、早速ですが、私が最近意識している言葉があります。
「苦しい時に苦しい選択を」
これは、日頃からテソンさんや福本さんがよくおっしゃる言葉です。
苦しい時にどのように振る舞うか。
苦しい時に逃げずに立ち向かうことが出来るか。
TEAM2021は大学リーグが開幕してから一勝も出来ず、苦しい状況に置かれています。まだ今年は終わっていませんが、個人としても苦しいことの多いシーズンだと感じています。普段、自分の想いを長々と語れる機会があまり無いので、この場を借りて語りたいと思います。拙い文章かとは思いますが、少しだけお付き合いいただけると嬉しいです。
大学入学から多くのポジションを経験させてもらい、監督やコーチ、先輩方から多くのことを学んできました。練習も楽しく、毎日ワクワクしながら練習時間を迎えていました。そして去年は特に、ゴールという形でチームに貢献する楽しさを多く経験させてもらいました。
FWとしてどんどん上手くなっていく感覚もあり、毎日サッカーや自分と向き合うことがひたすら楽しかった。それは今シーズンに入ってからも同じで、男子部のストライカーTRに参加させてもらうなど、日々、自分の成長を感じることが出来て最高に楽しかった。今シーズンの自分への期待も高く、10番を背負い、チームを勝利に導く。
そんな理想を描いていました。
そんな理想とは裏腹。普段私は試合の2日前にパワーTRをしてから試合を迎えるのですが、開幕戦2日前のこの日もTRが終わり、ストレッチをしようと座った途端、腰に鋭い痛みが走りました。開幕戦は痛み止めを飲み、コルセットを巻いてなんとか出場はしたものの、ちゃんとしたプレーが全く出来ずに終わってしまいました。
さらに、開幕戦2日後にひどい腹痛で病院に行ったところ、病気が見つかりそのまま緊急手術をすることに。1ヶ月半サッカーから離れることになりました。まさに予想もしていなかったシーズンの始まりでした。
お腹は思っていたよりも早く完治し、「やってやるぞ」という気持ちを持って復帰しました。しかし、プレー再開後にまた腰のあの痛みが襲ってきました。リハビリをしながらなんとか騙し騙しやっていけると思っていましたが、足のしびれと脱力感で長時間プレーすることが出来ず、自分の身体ではないような感覚でした。
「足が動かないのは気持ちの問題なんだ」と自分に言い聞かせ、毎日良いイメージを頭に植え付けて練習に向かっていました。しかし、一向に良くなる気配がなく、どんどん退化してしまっているように感じて、苦しくて仕方がありませんでした。チームとしてもなかなか勝ち点が取れず、本当に苦しい状況が長く続いていました。そして2週間後には負けたら降格が決まってしまう入れ替え戦が待っています。チームとしても個人としても、苦しい状況にあります。
「苦しい時に苦しい選択が出来るように」
チームが苦しい時に逃げずに立ち向かうことが出来るか。試合で自分が苦しい状況に追い込まれた時、その場しのぎの楽な選択をするのか、仲間が楽に次のプレーが出来るような選択をするのか。試合で笑う為には練習できつい思いをしなければならない。地面を這ってでもいいからとにかく逃げずに立ち向かう。
これは本当に難しいことだと思います。だけど、「苦しい時に苦しい選択」が出来るようになる瞬間が、「強くなる瞬間」だと思います。
私はまた思いっきりプレーをする為に長期離脱を覚悟し、腰の手術を決意しました。間違いなく苦しいと思ってしまう瞬間が多くあると思います。
それでも自分が苦しい時にどう振る舞うか。「この経験があって良かった」と思えるような選択が出来るのか。
サッカーが好きだから、苦しくてもいい。
サッカーが好きだから、それに立ち向かう。
これが出来た時、私はまた強くなると思います。離脱期間で、今まで出来ていなかった身体の使い方を習得したり、たくさんサッカーを観て頭を鍛えたり。今は、この期間で自分がどれだけ強くなれるかが楽しみで仕方がないです。今シーズンはもうプレーすることは出来ませんが、TEAM2021で自分に出来ることはまだまだあるはずです。勝つ為に出来ることが。4年生の為に出来ることが。
最近の学年ミーティングで、私は同期に、「どのような状況に置かれても変わらず努力できるフェイは、本当に応援したくなる存在だよ」という言葉をかけられました。今だから言うけど、あの時は本当に泣きそうになりました。どんな時でも支えてくれ、時には厳しいことも言ってくれる同期には本当に感謝しかありません。いつもありがとう。良くも悪くも、私は自分に没頭し過ぎて周りが見えなくなってしまうところがあります。「怪我」をプラスに捉えて、自分の為だけではなく、どのようにチームに貢献できるか、みんなの力になれるかを必死に考えながら今シーズンの残された時間を大事にしたいと思います。
「苦しい時に苦しい選択を」
チームとしても、個人としても試されている時期だと思います。苦しい時こそ逃げずに立ち向かおう。
みんな、ラスト全力で頑張ろう。
次は、我が家の愛犬、ヤマト君のあまりの勢いに圧倒され、猫派になってしまった髙橋佳里にバトンを託します。自分に対しても人に対してもゆるい佳里ですが、常に周りが見えていつでも人の為に行動が出来る彼女には尊敬しかありません。いつも佳里の「なんとかなる」と言う言葉に本当に助けられています。本当に信頼しまくっています。私にとって家族みたいな存在の彼女が、何を書いてくれるのか、とても楽しみです。拙い文章ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。今後共、温かいご声援の程宜しくお願い致します。