2023.07.11 部員ブログ
『大人とは』(2年 小熊藤子)
リレー日記をご覧の皆様、こんにちは。
元気いっぱい。この言葉がこんなにも似合う人に出会ったことがないほど、常に元気で笑顔が素敵な同期の中村美桜からバトンを受け継ぎました、環境情報学部2年の小熊藤子と申します。美桜の何事にも真摯に取り組む姿勢は、「自分も頑張ろうと」思わせてくれる私にとっての心の糧だよ。今年も色んなところ行こうね。
20歳という節目の年を迎えた私は、「大人」について書きたいと思う。4月、私は20歳になり、多くの人に「大人になったね」「大きくなったね」と言われた。確かに20歳を超えることは大人への仲間入りではあるが、いまいち変化を感じない。いったい大人とはなんだろうか?
私は先日10歳の時に書いた「20歳の私へ」という手紙を読んだ。少しだけ皆さんに紹介しよう。まず初めに当時の身長と体重が書いてあった。安心しなさい10歳の私。身長は約20㎝伸びているよ。次に、10歳の時の貯金金額と、「もしお金がなかったら使ってくれ」と書いてあった。安心しなさい10歳の私。その後もお年玉をコツコツ貯めていたので今は当時の2倍以上の残高があるのだ。しかし、10歳の私に言いたい。数字は事実と成果を見ることができるが、それが全てではないのだ。その数字を生み出す背景が大切なのだ。そして、大人とは事実の背景を理解し感謝が出来ることなのかもしれない。
20歳になるにつれて自分でやらざるを得ない事が沢山出てくる。まずは一人暮らし。今までは朝起きたらご飯とお弁当があり、着る服も洗濯して畳んであった。練習から疲れて帰ったらお風呂の準備が整っていて、ご飯も用意されていた。もちろん感謝はしていたが、恥ずかしながら一人暮らしをするまでは、それが当たり前だと思っていた。しかし一人暮らしでは全てを自分でやらなくてはいけない。それがどれだけ大変なことであるかを改めて知った。洗濯もお風呂も食事もサッカーや勉学に集中できるように父と母が環境づくりをしてくれていたのだ。
サッカーも同様だ。高校時代までは、土日になれば試合が用意され、私たちはピッチに立つだけでよかった。当時はこれが当たり前だと思っていたが、実際にはチームのコーチや父兄の方々等の多くの大人が動いてくれていたのだ。
しかし、大学ではそうは行かない。もちろん周りの大人の力は借りるが、学生が審判、会場の確保、公式記録の作成などの役割を担う。この仕事を今年から学連の同期が担い、試合前、試合後、疲れていても仕事をしているのだ。芹、いつもありがとう。今は1試合1試合こなすのではなく、試合ができることに感謝しながらプレーしている。
大人とはこのような事実の背景を理解し、感謝し、感謝される存在になることだと思う。20歳になり、感謝することは出来るようになった。次の段階として、感謝される人になりたい。幸い、慶應ソッカー部女子は学生主体で自分からアクションを起こしやすい環境だ。自発的にチームの向上、活性化へ繋がるような行動をしたいと思う。ピッチ内では感謝されるというよりはチームを勢いづけるプレーを心がけ、日々精進していきたいと思う。
次はドリブルがダンスをしているように見えるほどテクニシャンで、最近は常に自分でボケて自分でツッコミを入れている同期の守部葵にバトンを託します。サッカーへの愛と情熱をもつ葵のリレー日記にご期待ください。
拙い文章ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
今後とも、変わらぬご声援の程、よろしくお願い致します。