2023.09.10 部員ブログ
『Dandelion』(3年 劔佳那)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
最近同期の大橋桜子がグラウンドに復帰し、より一層賑やかになった長野真理加からバトンを受け継ぎました、環境情報学部3年の劔佳那と申します。真理加とは練習の時にペアを組んだり同じチームになったりすることが多く、チームの中で最も一緒にプレーをしていて、刺激を受けています。最近は練習後に走っている後輩と共に走らされるというノリがあり、嫌がりながらも最後まで走り切る姿を見て感心すると共に、私も頑張ろうと思わせてくれます。これからも共に頑張ろうね。
突然ですが、皆さんはダンデライオンをご存じでしょうか。恥ずかしながら、私は最近これがタンポポのことだと知りました。タンポポのギザギザの葉がライオンの歯の形に似ていることから、dent de lion(ライオンの歯)、これが訛ってDandelionとなったそうです。
今回はタンポポに重ね合わせ、今の想いを綴らせていただきます。
先程ダンデライオンの語源について書きましたが、花ではなく葉が語源だというのが意外だと感じました。しかしよく考えてみれば、タンポポの一生の中で花を咲かせているのはわずか数日で、花が枯れた後は根っこのみ、秋冬は葉っぱだけ地面の上に顔を出しています。つまり、数日間の為に約1年間地面にへばりついて準備をしているということです。私たちはその準備期間には目もくれず花にばかり注目をします。これはサッカーにも通じると思います。いくら目に見えないところで努力をしようと、どんな原因があろうとも結果という花を咲かせなければ評価はされません。こんな努力をした、苦しい練習もこなした、こんな取り組みをした。それは試合を見に来て下さる方や遠くから応援してくださる方には伝わりません。努力点は存在せず、全ては試合の結果で決まります。負ければ3部降格、勝てば1部昇格。残酷ですが、試合で結果を出すしかありません。
私たちは今シーズンかなり苦しい戦いを繰り返してきました。勝ちたいと全員が思っていてもそれが叶わないことが続き、練習も思う様にいかず、何かを変えたいと思いつつも簡単には変わらない現実にやるせなさを感じていました。そして今、チームはリーグ順位6位という厳しい現状を抱えています。ピッチ内で目覚ましい活躍をしていた同期3人が怪我をしてしまい、彼女らに比べサッカー経験の乏しい私は、ピッチ外の仕事面で頑張るだけでなく、上級生としてピッチ内での活躍をより一層求められるようになりました。自分なりに練習と向き合ってきたつもりでしたが、もっと出来るよ、と何度も指摘を受けてしまい、自分の甘さを知りました。チームで良い結果を出すために、まずは自分を変えなければと思い知りました。
タンポポは自分が花を咲かせる場所を選べません。綿毛になって風に飛ばされて落とされた場所がアスファルトの割れ目でも、強く根を張り、花を咲かせます。シーズン当初思い描いてきた状況からは大きくかけ離れ、現状は正にアスファルトの割れ目の中ですが、辛抱強く根を張り続け、勝利を重ね、いつの日か一部昇格という花を咲かせられるよう努力をし続けたいと思います。
次は音楽やアーティストの趣味が似ていて、その話になると目をキラキラさせて10歳若返る同期、岩瀬絢弥にバトンを渡します。絢弥、まずはグラウンドに戻ってきてくれてありがとう。絢弥が復帰するまでに私は上手くなった姿で一緒にプレー出来るように頑張ります。同期全員でプレーできる日を楽しみに待ってるよ。
拙い文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。 今後とも変わらぬご声援の程、宜しくお願いいたします。