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2023.10.27 引退ブログ

『代替不可』(4年 野田明日香)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

TEAM2023の主務を務めさせて頂きました、総合政策学部4年の野⽥明⽇⾹と申します。

⼥⼦部のアイドル兼裏番⻑である同期の及川莉⼦から卒業ブログのバトンを引き継ぎました。AO⼊試の⾯接試験の⽇に「あっ、頑張ろうねぇ」と何ともぎこちない挨拶を交わしてから早4年が経過し、あっという間に引退直前となりました。
テソンさんに「莉⼦打つなー!」と叫ばれても左⾜を振り抜く意志の強さとテクニック、そして得点後の華麗なもも上げステップを最終節でも⾒せてくれることを期待しています。

同期内で話の主旨がずれることでお馴染みの私が、最後のリレー⽇記をまともに書き切れるのか不安ですが、思いの丈を綴ったのでぜひご⼀読ください。

 
なぜ慶應義塾⼤学でサッカーを続ける選択をしたのか。
ソッカー部に所属していれば誰もが⼀度は聞かれる問いです。
これまで「⽂武両道出来るから、学⽣主体だから」と外⾯の良い答えを返していましたが、「⾼校時代の⾃分が⼤嫌いだから」というのが本⾳です。
⼗⽂字⾼校時代、部員は80⼈を越え、GKは6⼈、3年間を2番⼿で終え、⼤事な公式戦にはほとんど出場していません。
ただ組織に属しているだけの⼈。試合に出るわけでもなく、ピッチ外で何か役に⽴っているわけでもない。
そんな⾃分が⼤嫌いで、「チームから必要とされる存在になりたい」という夢を胸にソッカー部の⾨を叩きました。

1年⽬、公式戦10試合、0勝4分6敗、18失点。
サッカー⼈⽣において初めて無勝で終えたシーズンでした。
試合に出るという第1関⾨は突破しましたが、全くチームに貢献できず悩み苦しむ⽇々が続きました。

2年⽬、公式戦23試合、0勝1分22敗、90失点。
数字だけ⾒れば、酷いシーズンだったのかもしれません。
しかし、男⼦部の練習に参加する中で⾃⾝の成⻑を実感し、⾒失っていたGKの楽しさ・⾃信を取り戻し、私らしいGKとしての在り⽅を⾒つけられた気がしました。

3年⽬、公式戦19試合、8勝5分6敗、19失点。
3年⽬5⽉にして⼤学初勝利、リーグ途中には4連勝、それでも1部昇格は達成できず。
昨年のリレー⽇記で綴ったように、まさに酸いも⽢いも経験したシーズンでした。
同時に副務を務め、ピッチ外でもチームに不可⽋な存在となることを⽬指し奮闘しました。

4年⽬、現時点で公式戦17試合、4勝7分6敗、23失点。
GKはチームに1⼈、主務を務め幹部としてチームをまとめる⽴場となり「チームから必要とされる存在」という夢は実現することが出来たように感じていました。
しかし、ソッカー部での4年間を通じ気付いたことは、この組織に属する全員が必要不可⽋で代替不可な存在であるということです。
バックグラウンド・学年・経歴など⼀切関係なく、互いが互いを尊重し本気でぶつかり合ってチームを創り上げていく。
ソッカー部に⼊部した時点から「チームから必要とされる存在」となっていたことに、4年⽬にしてやっと⾃覚することが出来ました。

 
「やっと引退だ」
そう思っていたはずなのに最終節が近付くにつれ、何とも形容し難い寂しさに襲われ涙が出そうになります。
意外と⾃分がサッカーを好きだったことに驚くとともに、この組織が、この組織にいる⼈たちが好きで堪らないのだと気付かされました。
⽗の⽢い⾔葉に誘われサッカーを始めたことも、⾝⻑が⾼いという理由で始めたGKも、⾼校時代に早慶戦を⾒に⾏ったことも、全てが偶然ではなく必然だったのだと思います。
これほどまで夢中になれるサッカーに、ソッカー部という組織に出会えたことが、私の⼈⽣における最⼤の幸福です。
残された1試合に14年間のすべてを懸け、最⾼の笑顔でサッカー⼈⽣に区切りをつけたいと思います。

 
さて、恒例の感謝パートに突⼊します。
ここまで読んでくださっている皆様、⾃分の名前が出てくるかソワソワしながら読んでください。
感謝を伝えたい、伝えなければならない⼈が多すぎて、⻑くなってしまいました。

まずはのえさん。いやあえてここではのえ。
呼び捨ての許可をもらった覚えはないけど、ほぼ同期だから許してね。
4年間を共に過ごした中で、特に今シーズンは沢⼭迷惑をかけてしまった⾃覚があります。プレーが上⼿くいった時にはひたすら練習に付き合わせ、上⼿くいかない時はすぐ顔に出して機嫌を悪くし、何度も嫌な思いをさせてしまいました。
それにも関わらず嫌な顔ひとつ⾒せずに⼀緒に練習を作り上げてくれて、本当にありがとう。
GKコーチとしてチームに残る決断をしてくれて、本当にありがとう。
のえがいたからラストシーズン、GKが1⼈でも頑張ることが出来たと思っています。
ただ正⾯キャッチは顔に向かって蹴ってください、怒っちゃうよ。
グランドでは話せないガールズトークが⼭積みなので、ご飯に連れてってください。
引退しても可愛い後輩として可愛がってくれることを期待しています。

この4年間で指導してくださったGKコーチの⾼橋さん、藤川さん、荒さん、宏さん、陳さん、託⾒。
有難いことに6⼈ものGKコーチに巡り合い、最⾼の環境のもとで練習することができました。⼼⾝ともに削られるフィジカル練習も、神様コースに突き刺されるシュートも愛情の裏返しだったと信じています。

男⼦部GK陣。
GKファミリーに温かく迎え⼊れてくれて本当にありがとうございました。
沢⼭迷惑をかけて、気を遣わせてしまってごめんなさい。
真摯にサッカーに向き合う姿、互いに切磋琢磨する姿に刺激を受け、みんながいたから頑張ることが出来ました。
後輩GKのみんな、これからも頑張ってね。応援しています。

女子部スタッフ陣。
女子部への愛が溢れる総監督とアドバイザー、スベり知らずのスタイル抜群な監督、多忙すぎるイクメンコーチ、早稲田から慶應に魂を売ったトレーナー。
どれだけ勝てなくても、練習が上手くいかなくても見捨てることなく溢れんばかりの愛を持って指導して頂き、ありがとうございました。
本当に、本当に大好きです。

可愛い後輩たち。
ソッカー部では⾟く苦しい時間の⽅が⻑いと思います。
それでも現実から⽬を逸らさず耐え続ければ、必ず光は⾒えてきます。
1部昇格・インカレ出場、そして優勝という夢を諦めずに追い続けてください。
ずっとずっと応援しています。
⼗⽂字組はもう粗相しないようにね。「⼗⽂字=やばい奴」というイメージを払拭してください。

愛すべき同期。
最初から最後まで「この学年でよかった」と⼼から思っています。
愛実と莉⼦と1年の頃、毎試合泣いていたことも。
菜⽉とガチ喧嘩してちょっとだけ嫌いになったことも。
真智タクシーのヘビーユーザーになりスイーツを献上したことも。
華を仮⼊部初⽇でこの部に引きずり込んだことも。
喜怒哀楽をこの6⼈で共有できて、本当によかった。
同期会は年1じゃ⾜りないと思うので、社会⼈になっても定期的に集まりましょう。

最後に両親をはじめとする野⽥家のみんな。
間違いなく家族の存在が私の⼀番の原動⼒でした。
お⽗さん、もとい和隆。
毎週末どこで試合があろうともカメラを担いで応援に来てくれてありがとう。
⼼なしかクローゼットに慶應カラーの⻩⾊い洋服が増えたような気がしています。
お⺟さん、もとい⾹保理。
「がんばれ〜」という少し気の抜けた声援がグランドに響き渡り、YouTube配信にもよく声が⼊っていました。
きっとテソンさんの声よりみんなに届いていたはずです。
モチベーションビデオには両親・兄・兄夫婦と愛⽝・祖⽗⺟と野⽥家総動員で出演してくれました。(野⽥家以外は両親のみの出演)
2⼈のもとに、野⽥家に⽣まれてくることが出来て、⼼の底から幸せに思っています。
家族の⽀えと応援があったからこそ、何不⾃由なくサッカーに打ち込む⽣活を続けられました。
「ちゃんと単位取って卒業してね」という声が聞こえてきますが、しっかり卒業した後に少しずつ恩を返していきたいと思います。

さて、TEAM2023リレー⽇記の⼤トリを飾るのは、我らが主将 福岡愛実です。
誰よりもチームを愛し、誰よりもチームのために尽くしてきた愛実。
部員全員が愛実に助けられたエピソードを持っていると⾔っても過⾔ではないくらい、⼈に寄り添い、勇気を与える姿はまるでアンパンマン。
⼥⼦部の正義のヒーローは、その裏でどんな苦しみや悩みを抱えながら戦ってきたのか。
1年間締めの挨拶を続け、語彙⼒が⼤幅に向上したであろう愛実は何を語ってくれるのか楽しみです。

 

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