お問い合わせCONTACT
MENU

BLOG

部員ブログ

背景

2024.05.05 部員ブログ

『感謝の気持ち』(1年 米口和花)

リレー日記をご覧の皆様、初めまして。

試合中体を投げ出して誰よりも体を張ってチームを引っ張ってくださり、オフの面では誰が笑っているのか一瞬で分かる特徴的な笑い声でチームを和ませ、風邪をひいたらポカリや薬を差し入れてくれる心優しい頼れる主将、岩瀬絢弥からバトンを受け継ぎました、総合政策学部一年の米口和花と申します。

今回、初めてのリレー日記ということで、私のサッカー人生を振り返りながら、ソッカー部女子での目標を綴らせていただきます。拙い文章ではありますが最後までお付き合いいただけると幸いです。

小学1年生の時、サッカーコーチの父と、サッカーをしている兄の影響で、地元のサッカーチームに入団しました。チームの先輩には、日テレメニーナやセリアス、ベレーザで活躍する先輩達がおり、自然と同じチームでプレーする事に憧れを抱いていました。毎日サッカーに打ち込み、憧れであったチームのセレクションに合格し、入団する事が決まった時はこの上なく嬉しかったです。しかし、入団してからの日々は苦しく、自身の情けなさを痛感してばかりでした。3年間を通して公式戦に出た回数は手で数えられる程で、自分に期待することなく、試合に出る楽しさや、サッカーそのものの楽しさを忘れていました。中学生の私は、成長する為の素晴らしい環境があったのにも関わらず、3年間という時間を無駄にし、努力も、サッカーに対する情熱も足りていなかったと思います。

高校ではこんな自分を変え、サッカーに打ち込み、試合に出て日本一を目指したいという目標を持って十文字高校に進学しました。高校2年生の時には頼れる先輩達と共に、3度の全国大会準優勝という結果を残す事ができました。最高学年になり、昨年果たせなかった日本一を目標として新体制が始まりましたが、勝てない試合が続き、チームがまとまらずに挑んだインターハイ関東大会初戦では、自分の背後を取られて失点し、PK戦の末初戦敗退。インターハイ本戦に出場する事が出来ませんでした。周囲からは今年の十文字は弱い、去年は強かったのに、という声が聞こえ、悔しさと情けなさ、申し訳ない気持ちで一杯でした。試合に出させていただける以上、ピッチに立てない仲間の分まで、もっと死ぬ気で覚悟と責任を背負って闘うべきだった、もっと気持ちを曝け出して話し合い、チームでベクトルを合わせるべきだったという後悔は、一生忘れる事が出来ないと思います。結果を受け入れるまで時間がかかりましたが、負けた日から同期で何度もミーティングを開き、自分達を応援してくれてる人達の為に、自分の目標の為に、全てを見返す為に、選手権に向けて再出発しました。

私自身、練習試合でも試合に出る前は吐きそうになる程緊張しがちでしたが、仲間と共に選手権にかける強い思いを持ってサッカーに打ち込むうちに、以前ほど緊張を感じなくなりました。みんなでここまでサッカーに懸けてきた時間は裏切らないという自信と、綺麗事に聞こえるかもしれませんが、試合に出る事の難しさや、ピッチに立てない悔しさを痛感してきたからこそ、スタンドから声を枯らして応援してくれる人々の分まで闘う覚悟と責任を力に変える事が出来たと思います。

高校サッカーラストシーズンは、苦しい事の方が多かったですが、騒がしいという言葉が1番合う同期達と共に、沢山走って、泣いて、笑って、青春の全てを注ぎ込み、人生で最も濃い時間を過ごすことが出来ました。こんなにこのチームを好きになれるとは思っていなかったし、本当に素晴らしい人達に恵まれていたと思います。

常に「闘え、気持ちを見せろ」と叱咤激励し、愛のある指導で私達を導いてくれた石山先生、チームを俯瞰してアドバイスをくれたコーチ陣、こんな私達についてきてくれた後輩達。さらには、東京から神戸まで全ての試合に駆けつけてくれた家族の為にも、日本一という結果で恩返しをしたかったですが、力及ばず、準優勝という結果で悔しい気持ちがあります。それでも、「最弱の代」とまで言われた私達が、選手権決勝の舞台に立ち、どこのチームより長い冬をみんなで過ごす事ができたことを誇りに思います。

私は、一人の人間として成長することに加えて、高校時代達成する事が出来なかった「日本一」という目標を持って本塾に入学しました。スポーツ推薦があり、勝つべくして勝つような強豪チームに入った方が、日本一に近いかもしれません。しかし、スポーツ推薦もなく、人数も少ない、様々なバックグラウンドを持つ人が集まっている組織だからこそ、日本一を目指すプロセスに意義と夢があると思います。現在ソッカー部女子は2部に所属しており、日本一という理想と現実のギャップが大きいです。目標を達成する為にも、慶應義塾体育会ソッカー部女子という、一人ひとりのチャレンジを尊重し、多くの人から応援される、とても温かい組織に居られる事に感謝し、私自身まだまだ足りない事だらけですが、目の前の試合に全力を尽くし「原点回帰」のスローガンのもと精進して参ります。

次は野球観戦を趣味とし、最近日吉に引っ越したことで、移動時間が大幅に短縮され、一人暮らしを満喫している事に加えて、長いリハビリを経て部分復帰を果たし、セ・リーグ首位を走る推しチーム阪神タイガースと共に上り調子の同期、宮嶋ひかりにバトンを託します。

拙い文章ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。今後とも、慶應ソッカー部女子のご支援ご声援のほど宜しくお願い致します。

WHAT'S NEW

新着情報