2024.06.10 部員ブログ
『決断』(1年 岩田理子)
リレー日記をご覧の皆様、初めまして。
自主練を欠かさず、真面目、努力家といった一面とは裏腹に、誰も理解できないコメントで周囲をなんとも言えない優しい空間で包む同期1番の不思議キャラ、廣本瑞季からバトンを受け継ぎました、総合政策学部1年の岩田理子と申します。
瑞季、「ふしぎ」がなぜか「幸せ」に見えるなんて返信は、時間帯的にも心配になったから瑞季ワールドは明るい時間だけで十分かも。
入部してから2ヶ月が過ぎ、高校時代、部活動の移動時間で先輩方のリレー日記を拝見し、胸が熱くなっていた私にとうとう順番が回ってきました。何を書こうか悩みましたが、私の人生における「決断」について綴らせていただきます。拙い文章ではありますが、最後までお読みいただけると幸いです。
決断。それは、優柔不断な自分にとって最大の敵であり、人生において最高の幸せを与えてくれる鍵のようなものです。何をするにも決断が遅く、同期と食事に行けば、「理子は優柔不断だから先にメニュー見ていいよ」と気を遣われるほどの優柔不断な私ですが、人生において大きな「決断」を3つしています。
1つ目は、サッカーを始める決断。
私からサッカーをとれば何が残るのだろう。そう言っても過言ではないほど、人生=サッカーの日々を送ってきました。今の私があるのも、この決断をしてくれたあの頃の私がいるからです。
サッカーの指導者である父、週末は兄の練習や試合について行き、サッカーボールが家のどこに行っても転がっている日々。母はもう少し可愛い習い事をして欲しかったようですが、気が付けば家族の誰よりもサッカーへの熱量は高くなっていました。
こんなサッカー一家なので、簡単にサッカーを始めさせてくれると思いきや、まさかのそれは大間違い。よほどサッカーをさせたくなかったのか、「リフティング100回できたら」というミッションを与えられました。これができればサッカーができる、その一心で必死に練習していました。私は負けず嫌いで、一度決めたことはやり切るタイプなので、小学校から帰ると家の庭でとことんリフティングの練習。そんな毎日を乗り越え、ようやくサッカーを始めることができました。このような無理難題なミッションも諦めず、素直に全力で取り組んでくれた幼い頃の私をいつまで経っても褒めてあげたいと思います。
これが今の私をつくる原点でした。
2つ目は、親元を離れる決断。
この決断は私を変え、大きく成長させてくれた人生において重要な決断だったと思います。流した涙は悔し涙の方が圧倒的に多く、挫折という言葉が1番似合う高校生活を過ごしてきましたが、この決断に後悔はありません。
15年間過ごした大好きな地元徳島を離れ、十文字高校に進学しました。そう簡単にできる決断ではありませんが、この決断に反対もせず、背中を押してくれた両親には改めて感謝したいと思います。
石山先生をはじめ、コーチの方々、かけがえのない仲間。出会えて本当によかったと心の底から思わせてくれる方々に恵まれ、そこでしか見ることのできない景色を沢山見てきました。
入部当初から掲げていた全国優勝という目標は準優勝という結果に終わり、個人としても輝かしい結果を残すことができませんでしたが、栄光も挫折も味わった3年間は私にとって忘れられない宝物です。
親元を離れ、厳しい環境に身を置くことで、サッカーができていることは当たり前ではない、多くの方々の支えがあって今の自分がいることを改めて実感しました。この3年間は感謝の思いで溢れ、選手として、人として成長することのできた意味のある時間だったと思います。
3つ目は、慶應ソッカー部女子に入部をする決断。
入部してから2ヶ月が経とうとしている今、伝統ある本塾のユニフォームに袖を通し、ピッチに立っていることにようやく実感が湧いてきました。
「どうして慶應なの?」「なぜ慶應を選んだの?」とよく問われるのですが、まだ完璧に言語化できるほどのものはありません。本当に決断した真の理由はこの4年間の活動で明らかにできればと思っています。
入部して2ヶ月が経ち、誰よりもこのチームを好きになった自信があります。「部員全員が慶應ソッカー部女子の勝利のために。どんな立場であっても全力で貢献しようとする」。ありきたりな理由かもしれないですが、惹かれた理由はこれに尽きると思います。みんな純粋にサッカーが好きで、慶應ソッカー部女子が好きで、ここにいる仲間が大好きな選手が集まる、温かく愛に溢れた組織だと感じています。
多くの方々から愛され、応援される部活だからこそ、このチームで勝ちたいという気持ちが強くなります。まだまだ未熟で至らないことばかりの私ですが、「一部昇格」へ向け、全身全霊、本塾のために全力を捧げることをここに誓い、私のリレー日記とさせていただきます。
次は、可愛い顔からは想像できないガッツのあるプレーと負けず嫌いな一面を持ち、陰の努力を欠かさない同期の堀田朱花にバトンを託します。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。今後とも、慶應ソッカー部女子へのご支援のほどよろしくお願いいたします。