2024.06.25 部員ブログ
『restart』(2年 竹内あゆみ)
リレー日記をご覧の皆様、初めまして。
「あれ、慶應ソッカー部女子にこんな子いたっけ?」と思っている方が多くいらっしゃることかと思います。
今年度、途中入部させていただきました、看護医療学部2年の竹内あゆみと申します。
しゅか紹介してくれてありがとう。小柄ながらも溢れるパワーと俊敏さを発揮し、普段はいつもニコニコ笑っているしゅか。一生懸命プレーしている姿や努力している姿に、いつも刺激をもらってるよ。一緒にムキムキになろうね。
一年生と同じく、初めてのリレー日記ということで、この場をお借りして少し自己紹介をさせていただきます。まとまりのない拙い文章ではありますが最後までお付き合いいただけると幸いです。
まず、私のサッカー人生についてお話しします。
私のサッカーの原点は13年前に遡ります。父の影響でサッカーを始め、小学校から女子チームに所属していました。中学のチームを考え始めた頃、日本の女子サッカーでトップレベルのチームである日テレベレーザの下部組織に加入し、高いレベルでプレーすることを夢見ていました。その夢が叶い、中学では日テレメニーナ・セリアスに加入しました。私のサッカー人生において、セリアスでの3年間は非常に価値あるもので、サッカーの本質や楽しさを教えてくださった最も尊敬する指導者にも出会うことができました。高校は、選手権優勝3回、インターハイ優勝5回の戦績を持つ、兵庫県の強豪校日ノ本学園への進学を強く志願しました。嬉しいことに、中学3年時に推薦をいただき、親元を離れて3年間の寮生活が始まりました。全国制覇を目指し必死に駆け抜けた3年間でしたが、最高成績は選手権準優勝とインターハイ3位でいずれも優勝には届かず、高校サッカーの幕を閉じました。3年生では主将を務め、チームをマネジメントする難しさや様々な苦悩、葛藤がありました。主将らしく振る舞えていた自信はなかったものの、寮で過ごした3年間でサッカー選手としても人間としても大きく成長できたと自負しています。サッカーや授業、食事、四六時中共に過ごした大好きな同期16人はまるで家族のような存在であり、一生の友です。
このように、サッカーは私自身を形作っていると言っても過言ではありません。私の人生そのものといえるほどサッカーに情熱を注いできました。
これまでのサッカー人生についてもっとお話ししたいところですが、全てを綴ってしまうと読み終わるのが明日、明後日、明々後日となってしまうので、今回はここまでにしようと思います。
さて、私のリレー日記の本題はここからです。
なぜ2年生で入部を決めたのか。
簡単に言うと、
サッカーが大好きだから。
この一言に尽きます。
私が高校でサッカーを引退しようと思ったのは、サッカーが嫌いになったからでは決してありません。新たな目標ができたからです。大学の進学先を考え始めたとき、何を学びたいのか自分に問いかけたところ、看護師を志すようになりました。それまではサッカー一筋だった私ですが、高校3年生の最後の選手権でサッカー人生に区切りをつけ、高校卒業を機に新たな挑戦をしようと決意しました。そして、サッカー部がある大学ではなく、看護学部のある大学を目指し、その結果、本塾への進学が決まりました。
大学1年生の時はアルバイトや自動車学校に通う日々が続き、それでもサッカーのサークルに加入したり、サッカーのコーチのアルバイトをしたりと、何かしらサッカーは私のそばにあり続けました。しかし、何か物足りなさを日々感じながら一年間を過ごし、大学2年の春休みに、
本当にこのままでいいのか。
ふと立ち止まって考えました。
元チームメイトが大学でも活躍し、楽しそうにサッカーをしている姿をSNSなどで見たり、現役時代の写真や動画を見返したりして、心の奥底に眠っていた何かが目覚めたような気がしました。
やっぱりサッカーしかない。
そう決意した私はすぐに慶應ソッカー部女子の体験に参加させていただき、入部を即決しました。
入部後、改めてサッカーの楽しさを味わった瞬間は、関東大学女子サッカーリーグの開幕戦でした。光栄にも開幕戦をスタメン出場させていただき、試合前の緊張感、キックオフの笛が鳴り響いた瞬間、先制点が決まり全員で喜び合ったあの瞬間、
サッカーが私に戻ってきた。
これだからサッカーは楽しい。
と心から感じました。
開幕戦の結果は3-3で惜しくも勝利を逃してしまいましたが、サッカーがもう一度できること、サッカーの楽しさを再び味わうことができ、大きな喜びを感じました。
入学と同時にサッカー部に入部していればよかったと思うこともあり、看護とサッカーの両立は難しいと勝手に判断していた自分がいたのかもしれません。しかし、サッカーから離れた1年間は決して無駄ではないと思っています。このブランクがあるからこそサッカーの魅力や楽しさを日々痛感しています。もちろん、以前なら当たり前にできていたロングキックが全く飛ばない、守備のプレスが止まれない、守備の強度が弱くなった、切り返しができない、頭ではイメージできていても体が動かないなど1年以上のブランクの大きさを実感し、悔しさや焦りを感じることも多々あります。しかし、成長する余地があればあるほど、努力して磨き上げ、達成項目が増えると日々成長を実感できて楽しい。これも、私にとってのサッカーの楽しさの一つです。
本塾には看護学部を目指して入学しましたが、サッカーをする選択肢があったことは奇跡だと感じています。神様が私をサッカーに導いているのだと感じられずにはいられません。
また、サッカーを再開することを周囲の方々に伝えたところ、想像以上に多くの方が喜んでくださり、復帰してくれてよかったと言ってくださる方々がたくさんいました。特に両親は、幼い頃からどんなことでも応援し、支えてくれ、今回も私の選択に対して全力で応援してくれました。両親にはいつも感謝しかありません。
そして、途中入部を受け入れてくださったテソン監督をはじめとするスタッフの方々、4年生、3年生、1年生、私が入部し7人という中途半端な人数になってしまっても受け入れてくれた同期、この場をお借りし改めて感謝申し上げます。
最後になりますが、看護師になるという目標も掲げながら私の好きなサッカーに没頭できる環境があること、応援してくださる方がたくさんいることに感謝し、この決断をしたからには覚悟を持つこと。授業との調整もあり、練習に参加する時間が削られてしまうことが多いですが、限られた時間の中でどれだけ意識高く継続し続けられるか。そして、両親や周りの方々の期待に応え、最高の恩返しができるよう、奮励努力してサッカーと看護の両立を成し遂げ、本塾の即戦力となれるよう日々精進して参ります。
次は、卓越したテクニックとキープ力を兼ね備え、中盤で圧倒的な存在感を解き放ち、川崎フロンターレとある野球選手への愛が溢れて止まない同期の佐藤凜にバトンを託します。
長く拙い文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
今後とも、慶應ソッカー部女子への熱いご声援のほどよろしくお願いいたします。