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2024.07.30 部員ブログ

『得点王になりたいわけじゃない』(2年 野村亜未)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

理工学部で日々勉強と部活の両立に励んでいる同期、福島日和からバトンを受け継ぎました、総合政策学部2年の野村亜未と申します。同期のイジりを難なくかわすノリを持ちつつ、つい出てしまう否めない陰キャ感も併せ持つ日和。先週の練習中、楽しく笑いながらプレーしている日和を見て、なぜか私も嬉しくなってしまいました。
先月、同期からの誕生日プレゼントとして渡したヘッドホンを、真夏の暑さの中でも毎日つけるほど気に入ってくれている可愛い一面もあります。
この部活の中で1番と言っても過言ではない程フットワークが重い日和と、たまに一緒に行けるご飯が私は楽しみです。気が向いた時は一緒にご飯行こうね。

同期への愛が溢れてしまい、少し前置きが長くなりましたので、そろそろ本題に入りたいと思います。
2回目となる今回のリレー日記では、現在の想いについて綴らせていただきます。
拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

――――――――――――――――

「12得点」

後期第1節までの合計10試合が終了した現在の自分の得点数。
「得点王」という言葉がよく耳に入ってくるようになった。結果を見てくれている人がいるという嬉しい反面、素直に喜べない自分がいる。それは、チームとしての結果がついてきていないのが現実だから。

私は、得点王になりたいわけじゃない。得点王になるために点を決めているわけじゃない。
もし、自分がタイトルをいただけることになったとしてもチームの勝利無くしてはただの自己満足になってしまう。
そんな自己満足なんて必要ない。

勝つため。
少しでも順位を上げるため。
一部昇格のため。

すべては「チームのため」

12得点の中で自分一人で取った得点など1点もない。
身体を張ってゴールを守り、パスを繋いでくれた仲間。ベンチから声を出し続けてくれた仲間。
その場にいる全員が、ピッチ内外関係なくそれぞれのポジションで役割を全うしたのがこの結果に繋がったのだと思う。

FWは一つのチャンスを得点したら英雄だと讃えられ、DFは一つのミスで失点したら戦犯だと罵られる。
仲間として闘っていても、ポジションという名の使命がそこには存在する。

同様に、目に見える「結果」には、目に見えない「過程」が存在する。
サッカーというスポーツやビジネスの世界では、どうしても目に見える形としての「結果」が求められるし、私自身も自分に課していることは「結果」を出すこと。所詮、周りから評価してもらえるのは「結果」だから。けれど、それまでの「過程」があるから、それに値する「結果」が生まれるわけで、その過程となる目に見えないストーリーにも意味がある。

「自分が選んだ道で、言い訳を言う人がいる。正直ダサい。選んだ道なんて、歩いてみないとわからない。それなのに、自分が選んだ道で文句を並べる。」
監督が話してくださったこと。
確かにその通りだと思った。それを聞いて、自分自身を見つめ直した。自分もそんなダサい人間になっていないかな。言い訳ばかりしていないかな。
悔しいけれど、100%否定できる自分がいなかった。

だから、

『迷ったときは困難な道を選ぶ』

そう決めた。
自分が選択してない方の道が楽な道だった、正解だったと、たらればを言うからダサい人間になる。
それなら迷わずとも、自分自身で困難な道を切り拓いてやる。
選んだ道で、目を背けたくなるような状況になっても自分自身に向き合い続けてやる。

自分が、この慶應ソッカー部女子に入部すると決断した時から立っているこの道。
今はまだ通過点に過ぎず、ゴールはまだ先にある。
立ち止まってしまうことの方が多くあるけれど、前に歩き続けることをやめなければ必ず辿り着ける。
この道を歩き切った時、正解だったと言えるのは自分だけ。

困難な道を歩いて、辿り着いた先の景色をみんなと見たい。

2年間掲げてきた「一部昇格」の目標に貢献するため、FWという点を決めるポジションの役割を全うする。それこそが自分がチームにできる貢献。いや、しなければならない貢献。
9番というエースストライカーナンバーを背負わせていただいていること、慶應のエンブレムを胸にチーム全員の想いを背負ってピッチに立たせていただいていること。ありきたりな言葉ではあるが、そのことに感謝と責任を忘れてはならないと心の底から感じている。
その想いを胸に、試合前には必ず、左胸のエンブレムを拳で3回叩いて気持ちを入れる。「絶対負けない」そう自分を奮い立たせる。それは、自分の中での覚悟になっている。
自分を信じてくれている仲間やスタッフ、応援してくださる保護者の方々、練習でサポートをしてくださっているスタッフ陣をはじめとする男子部。周りを見れば、こんなにも多くの方々に支えられている。

支えられるだけで終わる。

そんなことあり得ない。
まだまだこんなものでは終われないし、終わらせないってことを証明してみせる。見ていてください。

シーズンの中断期間に入った現在、本塾は10チーム中7位で負け越している状況。勝てば順位が一気に入れ替わるが、負ければ残留・降格争いに巻き込まれる。

落ちるのは簡単。

もう何も失うものがない中でどこまで闘えるか。今シーズンは、昨シーズンに比べて引き分けの試合ではなく、勝つか負けるかの試合。どんなに良いサッカーをして、どんなに良い内容で勝っていたとしても、最後は結果。FWのポジションである自分からしたら、いかに少ないチャンスで点を決め切れるか。DFからしたら、無失点で抑えられるか。何本も打ったシュートがバーに阻まれる、レフリーのジャッジでセットプレーになって失点。そんな試合を経験したシーズン前半。それは「運」だったのかもしれない。自分たちが手繰り寄せた運。でも、それは自分たち次第でどうにでも変えられると思う。チャンスを掴み取るための万全な準備を、それぞれができることを日々積み重ねる。運だって言わせないくらいの「結果」を、日々の「過程」から証明する。

私がこんな大きなことを言えるのは「仲間の存在」があるからだ。チームスポーツというのは、それを肌で感じられるところがやはり良い。だから、やめられない。
そして、この組織の一番の良さと言っても過言ではない「人の温かさ」。それに何度自分が救われたことか。
この仲間たちとなら、まだ上を目指せる、目指したい。そう思える信頼があるから、自分の想いを素直に伝えることができているのだと思う。

FWは、全員が自分の背中を見てプレーする一番前のポジション。
自分のプレーが味方の原動力になるように。チームに勢いをもたらせるように。自分の想いを体現して走り続ける。
そして、見ている人の心にも何か残るものがあるように。

個人としてもチームとしても、さらにレベルアップした状態で必ずシーズン後半を迎える。
まだまだ続く私たちの戦いを、楽しみにしていてください。

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次は、笑った時に出る口の横のエクボがチャーミングな同期、岡田恭佳にバトンを渡します。もう10年目近くの仲で、家族より長く一緒にいる時間を過ごして来ました。いつもありがとう。
試合では、圧倒的な守備力でゴールを守り、相手に奪われない華麗なドリブルでビルドアップの起点をつくる慶應ソッカー部女子の絶対的な存在です。そんな真剣な姿とは反対に、得点を決めた時に満面の笑みで駆け寄って来てくれる無邪気な恭佳が私はたまらなく好きです。もっとその笑顔とエクボを見られるように頑張ります。皆様にも、その姿を共有できればと思います。
と、なんかオタクチックなことを書いてしまう上に同期については愛が溢れて長々と語ってしまいそうなので、この辺りで終わりにしておきます。
試合前アップのボールキープで、笑顔を見せながらもバチバチにボールを奪い合っている私たちにご興味のある方はぜひアップからお越しください。
恭佳、不定期のガチ語り会@ドマーレそろそろ開催しようね。

 

拙く纏まりのない文章になりましたが、最後までご覧いただきありがとうございます。

今後とも慶應ソッカー部女子の応援のほど、よろしくお願いいたします。

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