2024.09.12 部員ブログ
『慶應生はバカになれ』(2年 野口初奈)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
小動物のような可愛らしい動きからセンスあるドリブルとシュートを放つ同期の安達梨咲子からバトンを受け継ぎました、環境情報学部2年の野口初奈と申します。
最後に褒めれば多少の暴露は許してもらえると思っている彼女には少々呆れますが、そんなところも可愛らしいので怒るに怒れませんでした。毎朝、練習場へ向かう途中の坂道を懸命に立ち漕ぎしている彼女。その隣を私は車の窓を開け、「梨咲子おはよー!!!」と挨拶を交わし、颯爽と追い抜く。これが、眠気が残って気分の上がらない私を少々上機嫌にしてくれます。
梨咲子、今日もおはよう!!
学年のトップバッターを務めた凜が、後輩から慕われている順という謎の表題を付けたので、私は学年で最下位と位置付けられました。後輩と親睦を深め、来年は脱最下位できるように頑張りたいと思います。後輩の皆さん一緒にご飯にでも行きましょう。
前置きが長くなりましたが、私が2年生のアンカーを努めさせていただきます。拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
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先日、映画『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』を鑑賞しました。漫画やアニメ版も拝見済みでエゴイスト同士のぶつかり合いによる熱い試合展開が魅力的です。この映画で注目したい登場人物は、私のリレー日記の題名にも書かれている「馬鹿」が魅力の剣城斬鉄です。「バカ斬鉄」と呼ばれてしまう一面もありますが、試合では自慢の俊足を活かしたプレーでチームの勝利に貢献する実力の持ち主。彼の夢は「世界一尊敬されるバカになる」です。お金の計算が出来なかった斬鉄はバカにされるのが嫌でいつも電車を使わず走って移動していたところ、自分の足が速いという才能に気が付き、サッカーで活躍して世界一のストライカーになることを目標にしていました。そんな自分をカッコいいと言ってくれる人や、自分の使い方を理解してくれる人に出会い、ただ走り続けた日々は無駄じゃなかったと思う姿は惹きつけられます。
ブルーロック、是非ご覧ください。
ところで、「馬鹿」と聞くと悪い意味で使われる印象が強いでしょう。では、「サッカーバカ」のように別の単語と組み合わさるとどうでしょうか。意味合いが大きく変わります。前者の意味は知能の働きが鈍いことや利口でないことを指します。後者は何らかの対象や趣味などに熱中するという意味です。大学生になってそのような悪口を言う人はあまりいませんが、私はそう思われても気にしません。その分野は芳しくなくても私にはサッカーがあるし、他に優れている分野はあるので、馬鹿で何が悪いと心の中で思っています。(だからといって、何度も馬鹿と言わないでくださいね笑)
私は「ただのバカ」「サッカーバカ」「バカ真面目」このどれもが褒め言葉で、共通することはそれに没頭できる一面があるということだと思います。
あくまで私の主観ですが、
「ただのバカ」は計画性がなく、ひたすら同じ練習を繰り返す。
「サッカーバカ」は向上心があり、できるようになるまで努力する。
「バカ真面目」は自身の課題を見つけ、計画的に練習をこなす。
どれも最終的には秀でた何かの才能を持つ選手になると考えます。そのため、生真面目やサッカー好きではなく、「バカ」が付くほどの人になっていいのではないかと思います。
馬鹿と書きすぎた故に添削者の学生からご指摘をいただいてしまったので、ここからは控えめにし、意気込みを少し書きたいと思います。
前期リーグ戦と早慶女子サッカー定期戦が終了し、気付いてみればこのチームでサッカーができるのは残り54日。
リーグ戦の順位は現在7位。
開幕当初に想像していたものとは大きくかけ離れ、一部昇格を目指す我々は早くも窮地に追い込まれています。チームの課題は練習の雰囲気や声の質で、パスコンは黙々とやり、その後の練習では稀にサイレントモードの日があります。もっと活気よくやりたい、なんとかしたいという気持ちで一杯ですが、静かな時に最初の一声を出すのは勇気のいることで何より恥ずかしいです。
何が恥ずかしいだよ、声出せよ!
と何処にいても笑い声が聞こえ、練習でも人一倍声を張り上げる守部葵さんから一喝されそうですが…
もう絶対に負けられない。
引き分けも負けもいらない。
とにかく勝利が欲しい。
順位を巻き返し、最後は笑って終わりたい。
そんな気持ちが沸々と湧き上がる。
だから私は恥なんて捨て、大尊敬する守部葵さんのようにバカみたいに声を出したいと思います。葵さんの次にバカになって声を出すことで練習の雰囲気を良くし、士気を高め、それが当たり前になる環境を作ります。
みんなも何かにバカになろう!
最後に、少し気になったため、親バカの意味を調べると
『わが子のかわいさのあまり、子供の的確な評価ができないで、他人から見ると愚かに思える行動をすること。また、その親。』
一般でも良い意味で使わず、ひどい意味ではありますが…笑
私にとって親バカは褒め言葉です。
慶應ソッカー部女子はアウェイの試合や練習試合でも相手チームより多くの保護者が応援に駆けつけてくれます。私の父親も中国まで応援に来るほどの親バカで、他のどのチームよりも慶應は応援に駆けつけてくれる一家が多いと断言できます。そんな家族の支えと応援があるからこそ、私たちは何不⾃由なくサッカーに打ち込む⽣活を続けられています。本当に慶應ファミリーには感謝しています。必ず一部昇格という結果で応えたいと思います。これからも親バカであり続けてください。
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次は慶應3大美女の一人、3年坂口芹にバトンを渡します。相手の不意をつくパスで攻撃のチャンスを作り、守備では何度もゴールカバーに入ってチームのピンチを救う、とても頼りになる先輩です。また芹さんとは左サイドの攻撃を一緒に特訓しているので後期リーグ戦では私たちの左サイド攻撃の突破にご注目ください。
長くなりましたが、最後までご精読いただきありがとうございました。今後とも、慶應ソッカー部女子のご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。