2024.09.30 部員ブログ
『使命感と感謝』(3年 守部 葵)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
いつも温かい応援ありがとうございます。
素晴らしいタイミングでボールを受け、スーパーゴールでチームを活気づける同期の坂口芹からバトンを受け継ぎました、環境情報学部3年の守部葵と申します。
「芹、おっとりしちゃダメよ。」こんなコーチング初めて聞きました。
皆さんのイメージ通り、芹はおっとりしています。その性格からは想像しにくいですが、実は沢山のことに目を向け、色々なことを考えています。そんな彼女と話し始めると終わりが見えないくらい語り尽くせます。ハイテンションな私と芹のマシンガントークは恐らく面白いです。私はそんな時間が大好きで、これも「サッカーの醍醐味」であると思います。いつもありがとう、これからもよろしくね。
長くなりましたが、ここから本題に移らせていただきます。
内容は決めていましたが、書き始めたのはリレー日記の締切当日となってしまいました。そんなところも葵さんらしくて好きですってみんな言ってくれると思います。恐らくですが。
「使命感と感謝」
私は慶應ソッカー部女子に入部してから、使命感と感謝の気持ちを強く抱くようになったと思っています。
その理由は、怪我や挫折の経験が自分自身を強化し、さらに周りの方々のおかげでここまでサッカーを続けることができていると実感しているからです。
いつも女子部の試合を観戦してくださっている方や私のことを知ってくださっている方はわかると思いますが、私はこの組織に入部してから、怪我と復帰を繰り返しています。
復帰をしても半年すら経たない前にまたピッチを離れます。この生活に嫌気がさし、もう辞めたいと思うことも多々あります。
今シーズン、2月、3月と怪我を負い、6月に復帰することができました。しかし後期リーグ戦が再開した9月に再度怪我をしてしまいました。
6月に復帰してからは思うようにパフォーマンスが上がらず、途中交代で入るリーグ戦では何も結果を残すことができませんでした。中断期間の練習試合においても、結果を残すどころか私のミスから失点してしまうことも多々あり、全くサッカーが楽しくありませんでした。
そして、8月24日に迎えた早慶女子サッカー定期戦。出場時間は5分もなく、チームが苦しい時にそれを助ける駒にもなることができない状況が悔しくて堪りませんでした。一つ目標にしていた早慶戦も、呆気なく終わり、自分に絶望しました。
気持ちを切り替え、中断明け1発目のリーグ戦、スタメンで出場することを目標に日々の練習に取り組みました。
その後、膝の状態とパフォーマンスは良いとは言えないものの徐々に感覚は戻ってきていることを実感し、なによりも、サッカーが楽しいと思える日が増えてきました。
しかし、サッカーの神様はそれほど甘くありませんでした。関東リーグ再開まで残り2日。その試合はスタメンだろうなと感じていたこともあり、気合は十分でした。しかし、この日の練習で3月の怪我と同じ怪我をしてしまいました。
試合当日、スタメン出場させていただきましたが、足をつくたびに体中に痛みが走り、普通に走ることもできず、使い物になりませんでした。大事な一戦でチャンスをいただいたのにも関わらず、前半で途中交代。その後はベンチから声を出すことしかできませんでした。そして今シーズンはピッチに立つことができないかもしれないと思うと、そのような自分が情けなくて悔しく、また自分に絶望しました。
-使命感-
今回の怪我をするまでの悩みは自分の頑張り次第で結果が変わるものでしたが、今回はどうやっても変えることができないもので、実際にまだ現実を受け入れることができていません。
しかし、自分の役目はここで落ち込み何の役にもたたない存在になることではありません。もちろん、今シーズンピッチに立つということは諦めていないため、自分を強化すること。ピッチの外から要求すること。考えを伝えること。仲間とコミュニケーションをとること。ピッチの選手と同じ熱量で練習のサポートをすること。誰よりも声を出すこと。
このようにできることが沢山あります。これらを全力で行うことが私の使命だと思います。
「え、また怪我?」
「怪我をしないことがチームへの貢献なんじゃない?」
「焦らずしっかり治せよ」
「怪我は挫折じゃないよ」
「やるしかないよ」
「ちゃんとリハビリしないからだよ」
これらは今回の怪我で色々な方からいただいた言葉であり、全てありがたい言葉です。しかし、もしかしたらその言葉には呆れや失望が含まれているのかもしれない。そう思うと、期待に添えず申し訳ない気持ちやいつか見捨てられるのではないかという恐怖心を感じてしまうことも本心です。
だからこそ、サッカーをしていない自分もこのチームに必要な存在だと思ってもらえるように、チームの勝利に貢献できるように、自分らしく自分にしかできないことで役目を果たしたいと思っています。
そして、誰よりも厚かましい性格であり、怪我が多い私にしか果たせないことがもう1つあります。
「私が怪我から復帰して試合に出場し、サッカーを全力で楽しむことで、見ている人に勇気を与え、色々な人の原動力になりたい。怪我をした選手が自分をみて前向きに復帰に向かってもらえたら嬉しい。」
余計なお世話であり、誰もこのようなことに期待はしていないと思いますが、勝手にこれも自分の使命だと思っています。
どんな状況でもチームのために、誰かのために、自分のできることを全力で行い、全員で一部昇格という最高の景色を見たいと思います。
-感謝-
女子部保護者や男子部の応援含め、ここまで人想い、チーム想いである組織はありません。怪我を繰り返し、ピッチに立つ時間が短いからこそ、一瞬一瞬の大切さやこの環境が当たり前でないことを身に沁みて感じます。この組織に入部し、色々な方への感謝の気持ちがより一層強くなりました。
このようなボロボロの膝になっても応援し、パパさんゴルフを開催したり応援団長をやるなどよくわからないことを言い出したり、娘と同じくらいチーム愛が強いマイファザー。
試合会場では必ず手を振ってきて、実家に帰ると誰よりも喜んでおもてなしをしてくれるマイマザー。
ソッカー部女子が好きすぎて真夏に京都の山奥まで新幹線と電車とバスを利用して、たった1人で応援に駆けつけてくれるちょっとどうかしているマイブラザー。
一人暮らしを開始し、改めて家族のありがたみを感じています。活躍している姿を見せることができるように頑張ります。(リレー日記の話をしてきたらおそらく怒るので注意してください。)
そして多くの怪我を負っても、ここまで頑張ろうと思えているのは同期をはじめとする仲間のおかげです。チームのために自分を犠牲にしてキーパーになった美桜の努力は今まで出会ってきた人の中で1番であり、最高です。今年副将になり、その責任感の影響か何回肩が外れてもチームのために闘い続け、痛くても手を抜くプレーをする場面を見たことがない信頼できる藤子、最高です。よく周りを見ており、人想いで芯がある芹からは、責任感を感じることが多く、大事な時にチームを救い、チームを正してくれる心強い存在であり、最高です。この3人は私を成長させてくれました。本当にいつもありがとう。来年は1部で4人揃ってピッチに立とうね。
他の学年は長くなるので割愛させていただきますが、みんなの頑張っている姿や全力な姿が私を勇気付け、負けずに頑張ろうと思うことができます。本当にありがとう。
テソン監督をはじめとする女子部スタッフ、グラウンドマネージャーを含めた男子部スタッフ、同じ慶應を背負って戦う男子部の皆様。自分の時間を削ってスカウティングしてくださったり、練習のサポートや試合の運営、応援をしてくださったり、感謝してもしきれません。どこか一緒に戦っているようで本当に嬉しいです。
このチームで一部昇格したい。絶対にしてみせます。
ありきたりな言葉にはなってしまいますが、全ての方へ一部昇格という結果で恩返ししたいと思いますので、今後とも応援の程よろしくお願いいたします。
次は、同じ研究会に属する副将の小熊藤子。彼女の1週間の肩スケジュールは、割と良い状態で1週間がスタートして、週のどこかで肩が脱臼し、その後治療して改善し、1週間が終わります。しっかり治してほしい気持ちはあるものの、ピッチ内での信頼が厚いため、離脱されては困ります。が、早く治してね。
責任感の強い藤子は、ひざなんこつを致死量食べて私の膝まで治してくれようとしています。流石です、ありがたい。
これからもその癖の強い笑い方とつまらないギャグはほどほどに人生楽しんでいきましょう。
拙い文章ではございましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、変わらぬご声援の程、よろしくお願いいたします。