2025.07.08 部員ブログ
『人生大逆転』(2年 岩田理子)
ホームページをご覧の皆様、こんにちは。
力強いドリブルと攻撃を加速させるトラップで試合の流れを一変させる部室のコメ部部長、田中紗莉からバトンを受け継ぎました、総合政策学部2年の岩田理子と申します。いつからか紗莉より食べられるようになりたいという無謀な夢を持つようになり、着々と食トレに励んでいるところです。紗莉に勝てそうな食べ物を探し、第2回を計画しているので少々茶番にお付き合いください。母手作りお菓子運搬係ももう慣れたものです。「理子ママありがとう、理子じゃないよ」と余計な一言を添えて言われ続けていますが、お母さんの作ったものを運んでくれる私がいなければ紗莉の元に届いていないことをそろそろ理解してもらいたいところです。そういえば、お母さんが紗莉に唐揚げを作ってあげたいとかなんとか言っていたので、また食べにきてください。それと、あさくま会も開催しようね。次は長居しないようにしっかり時計を見ながら (笑)
同期愛自称No.1なので前置きが長くなってしまいましたが、そろそろ本文をお届けします。文豪率いる学年の締めをなぜか任されたということで、かなり重めのプレッシャーを感じつつも、そんなものは全て遮断して書いておりますので、お読みになられる皆様には優しい目で読んでいただけると幸いです。
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羨ましい。
自分にないものを持っている誰かを見たとき、心の奥でふと湧き上がる感情。この感情は誰しも持ったことがあるだろう。人は自分にないものに惹かれ、手に入れたいと思うのが普通である。決して悪い感情ではないが、私はそれに支配されているように感じる。
「いいな」「すごいな」と素直に思う裏には、「どうして自分は」「自分はダメだ」と失望して劣等感を感じる自分がいる。誰かの良さや強みに気付いたとき、自分という人間を全否定されたように感じてしまう。誰かの輝きが眩しく見えるほど、自分の影の濃さばかりに目がいってしまう。自分という存在の価値が薄れてしまったような感覚になり、心のどこかで「自分なんて」と思う癖がついていた。
誰かにとっての「正解」になろうとして、自分の感情に蓋をし続けた。自分の「やりたい」よりも、「こうあるべき」に従い、自分の本音をごまかしていた。「いいな」と思いつつ、どうせ自分にはできないと自分の限界を自分で決め、自分にはできないという言い訳を理由に努力を怠り、目の前の事実から逃げてきたように感じる。少しでも勇気を出せば変われたかもしれないチャンスを自分自身で閉ざし続けてきた。
失敗しないように、誰かに何かを言われないように、挑戦を避けてきた。安定を求め、刺激を避け、常に完璧を求めたかった自分はいつしか何も挑戦できない自分になっていた。失敗するのが怖かった。誰かに何かを言われるのが嫌だった。だから挑戦を避けていた。安定の中に身を置き、波風の立たない選択を繰り返した。いつからか私は、「間違えない自分」でいることに必死になっていて、本当は何も挑戦できていない自分に気付かないふりをしていた。完璧を求めるあまり、一歩を踏み出す勇気さえも持てなくなっていた。
『人生大逆転』
人はこの言葉を口癖にすると、奇跡が起きる。そんな話をどこかで聞いた。「現状を変えたい」「劇的に変わりたい」「何か報われたい」。この言葉には、そんな「今の自分」への葛藤や願いが込められているように思う。どこかで、自分の物語が一瞬で劇的に好転することを、私達は信じたくなるのかもしれない。しかし、本当の「人生大逆転」とは、突然すべてが変わる奇跡のような出来事だけを指すのではないと思う。むしろ、小さな選択や挑戦、積み重ねた努力の先に、気付けば思いもよらぬ場所にたどり着く、そんな静かな転機こそが、人生を動かす本当の「逆転」なのかもしれない。派手さはなくても、日々の一歩が未来を変える。誰かにとっては些細に見えることでも、自分にとっては意味のある一歩。人生を変えるのは、大きなチャンスではなく、自分自身の覚悟と継続だと信じている。
「こういう性格だから」「こういう人間だから」と自分に貼りつけてきたラベル。それはいつしか、自分を守るはずのものから、自分の可能性を閉ざす壁になっていた気がする。だから、人生大逆転。人生大逆転。人生大逆転。私は今日も、この言葉を繰り返す。ただ漠然とした結果を得るためではなく、サッカーの、そして人生の本当の逆転を迎えるために。自分を縛る自分の思う性格や限界から殻を破り、何か確固たる自信を持てるようになりたい。それがどんなに小さなことでも、たとえ誰にも評価されなくても、自分自身が胸を張って言うことのできるものなら、それでいい。弱い自分も失敗してしまう自分も、自分である。完璧じゃない自分もまた自分だ。だからこそ、自分に誇れる自分になれるよう、これからも向き合い続ける。
そして、本塾での結びを迎えたとき、「自分は自分でよかった」と心から言うことができるようにしたい。
次は、慶應ソッカー部女子 待望のマネージャー、塚田まりやにバトンを渡します。まりやさんは、いつも自分のボトルを覚えてくれていて、「頑張って!」「お疲れ!」と全ての疲れを吹き飛ばす笑顔で渡してくれます。試合前のグータッチではスタメンに混ざり、マネージャーでありながら選手顔負けの戦う姿勢を見せてくれる頼もしい一面もあります。リレー日記のネタ探しと思って観察を続けていましたが、ここでは書ききれないほど沢山の魅力が詰まった人です。まりやさんの明るく、優しいところも、真剣かボケかわからないギリギリラインのツッコミポイントも、私の癒しになっています!皆様も是非、まりやさんワールドに足を踏み入れてみてください!!
纏まりのない文章ではございましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。今後とも、慶應ソッカー部女子へのご支援ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

