2025.09.30 部員ブログ
『背番号10番』(3年 野口初奈)

リレー日記をご覧の皆さま、こんにちは。
どんなことにも全力で取り組み、一切の妥協をしない野村亜未からバトンを受け継ぎました、環境情報学部3年の野口初奈と申します。
亜未、紹介ありがとう。
足が速くチームのエースになっているのは、彼女の小さな積み重ねがあるからだと思います。
先日、中学からの同期である野村亜未と岡田恭佳と一緒に、久しぶりにコメダ珈琲へ行きました。なぜか守部葵さんもついてきて、同期だけとはなりませんでしたが、笑いの絶えない楽しい時間でした。
恭佳が飲み物の氷を指して「ハート型に見える!」と興奮気味に見せてきたのですが、私にはあまりそうは見えず、つい棒読みで「ほんとだー」と返してしまいました。すると、恭佳は少し悲しそうに、亜未にも「見て、ハートに見えるでしょ?」と声をかけました。亜未は女優さながらの反応で「ほんとだ!見える見える!すごい!」と大げさに褒め、恭佳から「こういう反応が欲しかったんだよ」と指摘されました。亜未の感情の豊かさや、どこにいても響くガハガハとした大きな笑い声、そして女優並みのリアクションには、オーバーな反応ができない私としてはいつも感心させられます。
亜未、これからもたくさん良いボールを出すから、たくさんゴールを決めてね。
さて、3年生になってリレー日記の内容に悩む人も多いと聞きますが、実は私は昨年のうちにお題を決めていました。最近そのテーマである「背番号10番」について改めて考える出来事があったので、拙い文章ではありますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
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突然ですが、皆さんにとって「背番号10番」とはどのような存在でしょうか。
私にとっては、チームを勝利に導くために得点を取り、常に試合の中心であり続ける、まさにチームの象徴です。
私が初めて10番を背負ったのは中学1年生のとき。自前の練習用ユニフォームではありましたが、監督からその番号をもらったとき、「10番=点を取る選手」「エース」というイメージが頭にありました。私はアシストが好きで、エースのような存在ではないと思っていたので、正直その番号には重圧を感じました。中高一貫だったため、これから6年間背負い続けることになると考えると、そのプレッシャーは大きく、ときには逃げ出したくなることもありました。
それでも最後まで10番を背負い抜いた6年間は、今では私の誇りです。
大学に進学し、慶應ソッカー部女子という新しい環境に身を置きました。そこには様々なバックグラウンドを持つ仲間がいて、互いに厳しいことも言い合いながら支え合える、とても温かい雰囲気があります。1年目は膝の怪我で半年以上リハビリ生活となり、その優しい環境に甘えていました。
そして、2年目のシーズン前、テソンさんから「付けたい背番号は?」と尋ねられたとき、私は6番や8番といった丸っこい数字が好きだったため、その番号を希望し、あえて10番を口にしませんでした。自分にはまだ相応しいプレーができていないと感じていたからです。ところが、「10番に思い入れはないのか?」と問われ、本当は強い思いがあるのに、「慶應の10番は自分にはまだ早い」と逃げてしまいました。
しかし、その会話で「このままではいけない」と強く思い、2年生で10番をつける可能性があると感じた私は、長期離脱で鈍った身体を鍛え直し、自分と向き合う時間を増やしました。全盛期のプレーには届かず、結果にも満足はできませんでしたが、あの時のテソンさんの言葉がなければ、私はきっと堕落していたと思います。
3年生になった今、チームは連勝を重ね首位で折り返しています。しかし、個人的には中断期間に入ってから思うようなプレーができず、自分自身に不満が募っています。関西遠征の最終戦でもミスを重ねてしまい、試合後にテソンさんから「10番はどんな選手だと思う?」と問われ、「その番号に相応しいプレーを見せてくれ」と言葉をかけられました。
昨年、自分に問いを立て答えを出したはずなのに、また振り出しに戻ってしまったのかと悔しさが込み上げてきました。
今週末から始まるシーズン後半。(この日記を書いたのは試合の5日前)
初めの3試合の結果次第で、一部昇格の目標が大きく近づくか、それとも遠ざかってしまうのかが決まる大事な試合です。だからこそ、もう一度自分を奮い立たせ、小さくなりかけた心の炎を燃やし直します。
この背番号10番を背負って8年目。
残りのシーズン、この番号に込められた責任を胸に刻み、一つひとつプレーで応え、必ずチームを勝利に導きます。
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次は、体調を崩した同部屋の凜にポカリを買ってきたりと支えながら、感染予防を徹底している優しい同期、福島日和にバトンを渡します。
最近は長かった髪をバッサリ切り、さらに爽やかさが増した彼女ですが、怪我による長期離脱を余儀なくされながらも、日々自主トレーニングに励み、副務としてチームを支え鼓舞し続ける姿には本当に感心させられます。1日でも早く怪我を治し、再びピッチに戻って彼女のクロスを見られる日を心待ちにしています。
纏まりのない文章ではございましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも、慶應ソッカー部女子へのご支援とご声援の程、よろしくお願いいたします。

