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2022.09.13 部員ブログ

『悲劇であり喜劇』(3年 深澤菜月)

ホームページをご覧の皆様、こんにちは。

リレー日記の学年の中での順番を「後輩に慕われている順」なんて言ってしまうそんなお調子者でありながら、チームの中で1, 2を争うほどの読書家という真面目な一面も合わせ持つ同期の山本華からバトンを受け継ぎました、総合政策学部3年の深澤菜月と申します。練習中にニヤニヤしているのを私のせいにしていますが、私は何も悪くないので、怒るなら華だけにしてくださいね、テソンさん。

3回目のリレー日記ということで何を書こうか直前まで悩みましたが、せっかくの機会なので、自分が成長したところについて、過去を振り返りつつ書いてみようと思います。何も考えていないキャラで通っているので、こうして本音をお見せすることは少しばかり恥ずかしいですが、1年に1回のイベントということで読んでいただければ幸いです。

私が憧れる人は、余裕があり、自分を客観的に見ることのできる人です。

テソンさんはよく「隣の人のスプリントを無駄にするな」と仰います。

余裕がある時はチームのために走ることができますが、余裕がない時、人のために走るなんてことは到底できず、自分のことしか考えられなくなることは誰しも経験があることと思います。

大学1年生の時の私は、まさに余裕など全くない状態でした。

入部から周りのレベルに全くついていけず、練習中に涙がこぼれたことも一度や二度ではありません。出場の機会をいただいた試合もチームのみんなの足を引っ張るのが嫌で出たくないと思っていました。

そんな中、ある先輩にこう言われたのです。

「今こうやって試合に出ていることが当たり前だと思ってほしくない」

11あるうちの1つの枠をこんな自分が奪ってしまっているという申し訳なさと、失敗できないという恐怖心が入り混じり、試合に臨む覚悟ができていないままピッチに立った私に対する愛のムチでした。

試合に勝ちたいとか、サッカーを楽しもうといった思いはないに等しく、ただ単に試合をこなしているという感覚の自分に、それではダメだと気づかせたかったのだと思います。

でも当時の私は奮起するどころか、見透かされているようで後ろめたい気持ちになり、ますます萎縮してしまうというどうしようもない後輩でした。チームメイトと自分のレベル差が一向に縮まらないことに落ち込み、もうサッカーを辞めてしまおうと思ったことさえありました。

そんな頃、また別の先輩から「誰も菜月に期待してないよ」と言われました。突き放したように思える言葉ですが、私は救われました。

自分で自分に期待し、ハードルを上げ、結果を求めすぎていたことに気づき、期待されるほどのものを持ち合わせていないのだからもっと伸び伸びやればいいんだと、ガチガチに固まった思考を解きほぐすことができました。しかし思考変容はそううまく行くものではありません。簡単には変わらないのです。

そんなときに出会ったのがこの言葉です。

「なるようになる」

いつも余裕を漂わせている知人の言葉で、私もその知人に倣い、意識的にそう思うよう心がけました。

どう足掻いても良い方向に進まないことなんていくらでもあります。現に、練習中や試合中うまくいかないことや調子が上がらないことは幾度となくあり、そんな時、なるようになるさというマインドを持ってみれば、意外にもうまく事が進んだり、時間が解決してくれたりします。今振り返ってみても、あんなに悩んでやきもきして永遠に続くように思えた時間はなんだったんだろうと、物事を客観的に捉えられるようにもなりました。

そうこうするうちにサッカーに対する考え方も変わり、サッカーを楽しめている時間が増えたように思います。

こうした自分なりの意識改革によって少しずつではあるものの余裕が生まれ、それがプレーに活かされ、もっとチームに貢献できるようになりたい、今はそんな気持ちに溢れています。

2部の舞台で迎えた今年度のリーグ戦では、後期リーグが始まってから3連勝、前期リーグも含めて4連勝と攻守が噛み合い、良い流れを作れています。

この勢いのまま入れ替え戦へと突入できるよう、残り6試合もチーム一丸となって貪欲に勝利を掴み取りたいと思いますので、引き続きご声援のほどよろしくお願い申し上げます。

次は、女子部の裏番長である同期の及川莉子にバトンを託します。可愛らしい見た目と人懐っこい性格の彼女が実は部員全員から怖がられているという噂は果たして本当なのか、リレー日記で彼女はどんな一面を披露してくれるのでしょう。乞うご期待ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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