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2022.08.30 部員ブログ

『慶應らしさ』(3年 山本華)

リレー日記をご覧の皆様、1年ぶりにこんにちは。

実は昨年のリレー日記を書いていた時点で左膝の前十字靭帯を断裂し、リハビリの真っ最中だった文学部3年の山本華です。3年生のトップバッターということで少々緊張しておりますが、後輩に慕われている順みたいなので私が最初というのも頷けます。

今回は昨年、私と同じ怪我をし、共にリハビリに励んだ2年岩瀬絢弥からバトンを受け継ぎました。リハビリと聞くと、きつくて苦しいイメージがありますが、彼女のおかげで笑ってしまうくらい楽しい思い出ばかりです。絢弥、今年は去年の分もサッカーを楽しもうね。

さて、絢弥の紹介でもう少し文字数を稼ごうと思いましたが、そろそろ真面目な話をしようと思います。リレー日記は1年に1回の一大イベントなので、普段は話さない、入部してから経験したことや思ったことについて綴らせていただきます。

入部してからの4ヶ月間、ただただサッカーが楽しくて、自分の成長を感じられるのが何よりも嬉しかった矢先、左膝の前十字靭帯を断裂してしまい、1年間の離脱とリハビリを余儀なくされました。毎朝4時に起きて行く練習では、みんなの練習風景を見ながらサッカーができないことを再認識する日々を送りました。試合では動画の撮影や運営などでベンチから応援をすることができなかったこともありました。術後1ヶ月、やっと松葉杖が取れたかと思えば今度は苦手だった筋トレの毎日でした。

これだけ書いた後だと嘘だと疑うと思いますが、私は怪我をしたことを後悔したことはありません。もちろん、上記の内容はリアルな怪我人側の風景です。しかし、怪我をして失ったものよりも圧倒的に得られたものや気づけたことの方が多く、私にとってこの大怪我は選手としても人間としても成長をすることができた機会でした。

「辛い時にこそ人間の本性が現れる」

ある日の練習でテソンさんが仰っていた言葉です。

これまでのリレー日記でも書かれていましたが、昨年は1勝も出来ず、チームとして非常に苦しい1年でした。怪我人よりも試合で実際にプレーしていた選手達の方が辛い思いをしていたはずです。そんな状況下でも怪我人としての疎外感を感じず、チームの一員として「慶應のために」と思えたのは、ひとえにみんなの人間性に救われていたからだと思います。

怪我をした時は私自身よりも私の心配をしてくれた仲間。辛い時は一緒に泣いてくれた同期。どんなに辛くてつまらないリハビリも笑いに変えてくれた後輩。選手との間に壁があるなと感じた時はお構いなしに壁を壊して歩み寄ってくれた先輩。いつも怪我のことを考えてリハビリメニューを考えてくれたトレーナー。普段は厳しいのに怪我をした時は慰めたり笑わせたりしてくれたコーチたち。悩んでいるときや辛い時に頑張れる言葉をくれる監督。

ありがとうの5文字では言い表せないほどみんなに対する感謝で溢れています。辛い状況でも仲間を思いやれるところがソッカー部の「慶應らしさ」であり、受け継がれてきた伝統的な「慶應魂」なのだと思います。今年入ってきた1年生もそう思えるように、今度は私自身が辛い時に仲間に手を差し伸べられる人間になって、1部昇格に向けてチーム一丸となり闘いたいと思います。

次は同期一テソンさんへの愛に満ちている深澤菜月にバトンを渡します。彼女との会話の8割は生産性のないくだらない内容ですが、私がたまに練習中にニヤニヤしているのは彼女との会話を思い出しているからです。テソンさんごめんなさい。

長くなりましたが最後までご覧いただき、ありがとうございました。

それでは皆様、また来年リレー日記にてお会いしましょう。

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