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2023.05.22 部員ブログ

『支えてくれた仲間の存在』(1年 野口初奈)

リレー日記をご覧の皆様、初めまして。

巧みなボールタッチと冷静な判断で相手を翻弄し、攻撃の起点となる同期の佐藤凜からバトンを受け継ぎました、環境情報学部1年の野口初奈と申します。

凜、これからもうちの子猫の癒される写真を送るね。

今回、初めてのリレー日記ということで、自己紹介も含め、13年間のサッカー人生を振り返って学んだことについて書かせていただきます。

実は私の生まれは日本ではありません。北欧スカンジナビア半島に位置するスウェーデンで生まれ、0歳から6歳までそこで暮らしていました。なので、よく「英語を喋ることが出来るの?」と聞かれますが、少し話せていた英語は全て忘れ全く出来ません。ちなみに日本語も達者ではありません。なので拙い文章ですが、最後まで読んでいただけると幸いです。

自然豊かなスウェーデンで私はサッカーと出会いました。4歳からインターナショナルスクールに通い始め、その通学路に地域のサッカーグラウンドがあり、そこで一人で何時間もボールを蹴るほど夢中になっていました。その後、地域のサッカーチームに入り、毎日楽しくサッカーをしていました。

日本に帰国して近くのサッカーチームに入団し、そこから本格的にサッカーのみの人生を歩み始めることになります。小学生時代は、サッカーの他にもビーチサッカーやフットサルなど同じサッカーでも環境やルールの違う競技をする程、サッカーをすることが好きで毎日練習に励んでいました。
そしてサッカー環境が整っている学校を求めて、中学高校は強豪校の十文字サッカー部に入部しました。中学1年生から高校3年生まで自持ちのユニフォームとはいえ10番を背負わせてもらい、1年生ながらもスタメンで出場、さらには中学高校ともに最高学年に上がると主将を務めさせてもらいました。

フットサル大会全国制覇2度、インターハイ・ファイナルズ・選手権の3大会は準優勝と中学高校で数々の経験を積み、結果を残してきました。

ここまで順調なサッカー人生を語ってきましたが、最後の年である高校3年生は毎日が辛く、全てを投げ出して辞めたいと思ったこともあった1年間でした。チームを引っ張り続けるなど、主将を務めることの難しさを痛感し、いつも寄り添ってくれる仲間がいなかったら潰れていたと思います。それでも最後までやり切ってみせると意気込んだ選手権大会で私は人生で最大の挫折を味わいます。

選手権大会1回戦で右膝前十字靭帯部分断裂の大怪我をしたのです。まだ試合が続いている中、連れて行かれた病院の先生から説明を受けるも何も実感が湧かず受け入れることが出来ませんでした。

1回戦を勝ち進み、チームとして選手権も2回戦に挑もうとしている中、主将としての立場もありましたが、メンバーにも応援メンバーにも同学年にも部員の誰からも慰めの言葉を貰いたくありませんでした。自分が怪我をしたということをその度に思い出してしまうからです。私と同じ怪我で同じように出たくても出られない仲間もいたので、周りに心配されないようにあえて能天気に振る舞ったりもしました。

準決勝で初めてスタンドから応援しましたが、本来であればそこに立っていたグラウンドで戦っている仲間の姿を見ることは辛かったし、正直上の空でした。怪我をした理由は私の中では明白でなぜ止められなかったんだろうと後悔ばかりして、涙を流すこともありました。

そんな選手権もあっという間に終わり、病院で2月に控えた手術、入院、リハビリの説明を受けるも、まだ自分が怪我をしたということを受け入れることが出来ませんでした。怪我のことは何も考えないようにしていたからです。現実逃避は良くないですが、重く捉えることはなかったので気持ちは楽でした。
ここから突然ですが、慶應ソッカー部女子のことに少し触れながら、私が怪我をして学んだことを書きたいと思います。

縁あって、慶應ソッカー部の前監督は私が小学生の頃に通っていたスクールのコーチを務めており、その方と高校時代の先輩であった葵さんからのお誘いもあり、当部に入部する決断をしました。

病院と練習場が近く、退院日が慶應ソッカー部女子の新チーム始動日と重なっていたので、退院してそのまま練習場に向かい、初めて練習を見学しました。そこで感じたことはいくつかありましたが、初めて怪我人として練習のサポートに回り、改めて気付く気持ちがありました。

それは、これまで中高時代に怪我でサポートしてくれた仲間はこんなにもサッカーがしたくても出来ない気持ちを胸に抑えて、いつも私たちの練習をサポートしてくれていたんだな、ということです。正直、楽しそうに練習をする仲間の姿を見るのは嫌で上手くいっていない練習を見ていると「なんでもっとやらないんだ?」と思うことが多々ありました。

そう思う度に高校時代に怪我をした仲間も同じ気持ちだと知り、本当に彼女たちはサッカーに熱く、気持ちが強く、仲間思いで、どれだけ私たちの支えになっていたのかを毎日考えさせられるようになりました。中学高校でずっと応援してくれた仲間、時に厳しくぶつかり合ってくれた仲間に感謝の気持ちをここで伝えたいと思います。

いつも応援してくれて、支えてくれて、ずっと一緒に戦ってくれてありがとう。

一人で戦えるわけない。そんなことは分かっていましたが、怪我をして今まで監督やコーチ、仲間が伝えてくれた熱く厳しい言葉に改めて気付きました。

入部してから練習に参加することはなく、ずっとリハビリとサポートをしています。前期はプレーする仲間が120%の力を発揮し、試合に臨めるように出来る限りのサポートをしていきたいと思います。

最後になりますが、後期には復帰予定なので必ず勝利に貢献し、先輩方と一緒に一部昇格を実現させます。

次は持ち前のスピードを活かし、既にチームの得点源になっている、私とは7年目の付き合いになるこの方。サッカーだけでなく大学ライフにも力を入れ毎日が充実している同期の野村亜未にバトンを託します。

拙い文章ではありましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

今後とも、慶應ソッカー部女子へのご支援とご声援の程、宜しくお願いいたします。

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